各国を代表する希少な三葉虫といえば?

初版 2024/12/30 12:24

改訂 2024/12/31 23:11

  最近、ホエダスピスを目にすることがあり、各国を代表するような、通常はとても手に入れることが出来ず、三葉虫を知らない人でもこれは凄いと思う各国の三葉虫を考えてみました。とりあえず、ロシア、アメリカ、モロッコで私が考える、いつかは手に入れたいが、とても手に入れることは難しいものを挙げてみます。ヨーロッパやその他の国は私の知識が乏しいので、どなたか分かる方が教えて頂けると幸いです。今後の目標にします。

 まず、ロシアです。やはりホエダスピスだと思います。ロシアにはホプロリカス、パラセラウルスやロンコドマスなど、たくさんの希少で奇妙な三葉虫がいるとは思うのですが、ホエダスピスの棘の長さやその配置のバランスなど、まさしく三葉虫の王にふさわしい形をしていると思います。一時は価格も下落したようですが、軽自動車が買えるような金額や流通の少なさなど、どれを取っても超一流だと思っています。

 次にアメリカです。アメリカ産も独特な形状をした三葉虫が多数いて悩みます。セラウルスやアークティヌルスなど希少で、かっこいい三葉虫もたくさんいますが、希少性でいえばオレノイデス、ヴィアファコプスかな?と思っています。完全体のオレノイデスはいかにも武装系の三葉虫の代表だと思いますが、ヴィアファコプスの、普通のファコプスに骨太い大きな棘が、背中と頬部だけに付いている形に痺れます。モロッコのドロトプス・アルマータスのように全身棘で武装している種とは違う形で進化したのでしょうね。ということでヴィアファコプスにします。

 最後にモロッコです。モロッコは花形三葉虫がたくさんいすぎて、どの種がその国を代表する三葉虫かと言われると、正直難しいです。ワリセロプス、シコピゲ、コムラ、セラタルゲス、ディクラヌルス、エルベノチレetc. 改めてモロッコで当時生きていたままの姿で剖出される三葉虫の種類の多さに驚かされます。ただ、ありがたいことに日本でも、あっと驚くような姿をした三葉虫の標本がそれなりに流通しています。凄いことです。はっきり言ってモロッコを代表する種は決められないですが、あえてというとアカンソピゲになるのでしょうか。ただ、アカンソピゲはたまに流通してますし、偽物が多いことで有名なので、異議がある方もおられると思います。個人的にはランセアスピスやクアドロプスの頭鞍分の四つ又の先端フォークが合体してヘラみたいになっている標本の方が珍しいと思うのですが、モロッコを代表するかというと難しいと思います。

 皆様も、各国の珍しい三葉虫を教えて下さい。よろしくお願いします。

最近化石が好きになり、集め始めました。
主に三葉虫とアンモナイトを集めていますが、気になる化石も集めています。
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    Trilobites

    4 days ago - 編集済み

    奇抜で興味をそそられる様な種類は、何故か産出量が少なく、有限である化石は枯渇してしまえば、お金があっても何年も入手できないのが三葉虫収集の世界ですので、私の場合は余り重要視しないことにしました。コレクターなら代表できるような高額種を一つは欲しくなりますが、正直終わりが無く例え一つの目標がかなっても、満足はできないものですしね。本当に希少な種類は、完全体で出ないような種類なのかもしれませんね。

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      トリロモト

      4 days ago

       コメントありがとうございます。たしかに奇抜な種のほうが産出量が少ないですね。捕食されにくい姿のほうが繁栄してもおかしくないと思うのですが。現世の動物も奇抜なものは数が少なく、スタンダートな形の動物の方が繁栄いる感じがします。
       お金の問題も大きいですが、見かけるのが年間に1つや、下手をすると数年に一つの希少種を狙って手に入れるまで他の三葉虫を購入しないのは、私には我慢出来ません。私も少しでも興味がある標本は資金があれば手に入れるようにしています。失敗も多々ありますがw
       高額種という三葉虫を少し手に入れたら満足すると思っていたのですが、次から次へと珍しい三葉虫が出てきて、三葉虫のコレクションの世界は本当に恐ろしいと感じています。私の資金も枯渇気味のため、もう欲しい三葉虫がないから集めるのは止めるということはなさそうです。
       たしかに尾部や頭鞍分など一部しか発見されていない三葉虫は、市場価値がないので、表舞台すら出てこなさそうです。2~3万種もいるらしい三葉虫の世界は沼が深すぎます。

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    trilobite.person (orm)

    4 days ago - 編集済み

    ロシア、モロッコは納得ですね。アメリカのオレノイデスは有名ですが、ヴィアファコプスとは、中々マニアックなところにいきましたね。私ならオレノイデスに加えて、ブリストリア・インソレンスかディクラノペルティスを挙げそうです。後者も代表種というよりは希少種で、単なる私のウィッシュリストでもありますが。
    お金を出して入手できる高額種がいる一方で、お金を積んでも入手できない種が何種もいることが、この界隈の面白いところですね。

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      トリロモト

      4 days ago

       コメントありがとうございます。ロシア、モロッコは納得して頂き良かったです。特にモロッコは人によって意見が分かれると思っていました。
       ヴィアファコプスは鳥の骨みたいな背中の棘がかなり渋いと思っています。大きさもありカッコいいですよね!しかし、ツインテールのブリストリアと、リカス類のディクラノペルティスですか。ブリストリアのツインテールはカッコいいです。頭鞍部の部分化石だけでも希少ですよね。確かに一般の方が見ても人気が出そうな種だと思います。そして、ディクラノペルティスはTheリカスって形ですね。アークティヌルスも好きなのですが、平べったい形に体全体に顆粒状の粒々があるのが渋いです。確かに両種とも手に入れるのにはお金と運が必要だと思います。しかし、知らない種類もまだまだいますし、妄想でも楽しめるので三葉虫の世界は面白いですね!

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