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モゴクルビー/鋼玉
コランダムの赤色変種であるこの石は、誰もが認める宝石界のレッドクイーン。
結晶の生成過程で微量のクロムを取り込み、ピンクでも紫でもなく《濃赤》に染まった個体のみがルビーと認められます。
そのビビッドな色調は、まるで動脈を流れる鮮血のように熱くエネルギッシュ。
ひと目見た瞬間、めくるめく衝撃が眼底から全身へ駆け巡るのを感じるのは、やはりこの石が「生命」や「情熱」の象徴とされる由縁でしょうか。
先に『擬スピネル型ルビー』を登録していましたが、私の持っているルビー原石はこちらが真打。
https://muuseo.com/tezzarite/items/105
ミャンマーに所在する世界屈指の宝石郷モゴクより産出した真紅の雪華です。
ご覧ください、この礼賛せずにはいられない六角形。
そして非加熱無処理石でありながら赫々と燃える発色。
それでいて瑞々しいまでの透明感…。
石っコになり私も17~8年ほど経ちましたが、これまでに遭遇してきた中で最高のルビーです。
この結晶を目にした瞬間、今後しばらくはこれを超えるルビー原石に出会うことはないだろうと確信した程でした。