擬スピネル型ルビー/鋼玉

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世界的な宝石産地であるモゴックのルビーです。

モゴックとはミャンマー第2の都市マンダレー北方に位置する町の名で、大小さまざま多数の鉱山を擁する重要産地であります。

ここでは多種の宝石が採掘されていますが、それらの中でも最も有名なのが彼らルビーではないでしょうか。

この地のルビーは鉄分含有の少ない大理石の中に形成されるため色鮮やかな傾向にあり、特に良質で紅鮮色のものはピジョンブラッドと呼ばれ、価値ある名品として取引されてきました。

鉱物としてはコランダムの色変種に属しており、結晶中のアルミニウムが微量の酸化クロムと置換されることで深紅に染まった個体がルビーと認められます。
和名で『紅玉』とも称される7月の誕生石です。

小粒ながら流石は著名産地の原石。
"鳩の血" ほどではなくも情熱的に赤く、透明度も抜群に良好です。

結晶形はスピネルとよく似た擬八面体を形成していますが、これも歴としたルビー結晶の一形態。
やや変則的な形状ながらしっかりと結晶面が揃っており個人的には高評価な一石であります。
#コランダム

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    A-chan

    2020/10/12

    こんばんは。
    東南アジア原産の宝石ですか。
    まるで赤い氷のようですね。
    光線の加減で色々な色合いに
    変化するのがきれいです。
    情熱的な南国の色ですね。

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    • ありがとうございます!
      たしかに透明度が高くてまるで純氷のようでありますね。
      お察しの通り別アングルから照らすことで色調が変化して見えますし、ブラックライトを使うと3枚目のように真っ赤に蛍光するのです。
      何れも赤味が一層深まって見えるのでなかなかホットに感じられますよね。

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  • やはりクロム系は赤インクの照りと同様の怪しさなんですねぇ

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    • ありがとうございます!
      たしかにクロム由来の発色は妖しい魅力があって、心なし艶っぽく感じられますね😉

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