LERNER and LOEWE'S / 1957年のメッセンジャーズ

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日本版のタイトルが「プレイ・ラーナー & ロウ」となっている1957年3月13日録音の盤である。ミュージカルの作曲・作詞家コンビ、アラン・ジェイ・ラーナーとフレデリック・ロウの3作品から選曲された6曲が収められている。
マイ・フェア・レディは映画で見て知っていた程度で、ミュージカルについては詳しくない私である。
しかし、いま改めて手にとってみると、なかなか突っ込みどころの多い盤だなぁ!!!

先ず、「ぺらジャケ」仕様だ。
ジャケットに使われている紙が薄手のコート紙で、まさにぺらぺらと安っぽい。また解説の日本語ライナーノーツがジャケの裏面に直接刷られている、など廉価シリーズの安物感が溢れている。これを中古レコード業界では「ぺらジャケ」ものと呼ぶのである。
肝心の盤の方は、ペラペラではないが、全体に音が痩せ気味と感じた。ただ、この「ぺらジャケ」にはファン、コレクターもついているそうで、タデ食う虫もなんとやら、奥の深いコレクターズワールドである、笑。

ライナーノーツを故「いそノてるヲ」氏が書いている。昔、コンサートのMCやFM放送で時々耳にした人だ。元米国大使館員だったそうで、音楽評論家、ライター、DJ、コンサートのプロモーター、ジャズクラブオーナー等々、多才多芸な人である。サザエさんの磯野家とは特に関係はない。
ここでは、例のメッセンジャーズ暗黒時代説を氏もまた引用している。しかしこの「ラーナー&ロウ」については最高の一枚であるとちゃんとフォローしていて笑っちまった。
メンバーはAs・ジャッキー・マクリーンに代わってTs・ジョニーグリフィンが加わったメッセンジャーズの基本型となっている。
同じVikの次の盤が「チュニジアの夜」で、このメンバーにもう一度マクリーンが加わり、3管編成の名盤となるのである。

#アート・ブレイキー #ジャズメッセンジャーズ

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    T-GOTO

    2021/03/31


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