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メスティン 1.5合用
メスティン 1.5合用
最近のアウトドアファンなら知らない人はいないのではないかと思う、メスティン。
中でも、100円均一ショップの、DAISOが販売した事で一躍注目を集めるようになった商品ですね。価格の方は残念ながら110円で無かった点と、サイズが、本家のメスティンに比べて小ぶりだった点は注意が必要です。
本家のMess tins(メスティン)というのは、スエーデンのTrangia社(トランギア)が開発した取手付きアルミ製飯盒(メスティン)です。
取り外し可能なハンドルが付いていて、熱伝導率の高いアルミでできているため熱が内部に均一に伝わり、固形燃料やアルコールバーナーでも、ふっくらとしたご飯を美味しく炊くことができます。
オリジナルのメスティンの生産は1970年代にスウェーデンで始まりました。
小物入れやランチボックスとしても便利で、メスティンの中にはゴトクやアルコールバーナーなどが収納でき、調理に必要なギアをコンパクトに持ち運ぶことが出来るようになる優れものです。
人気商品の宿命というか、簡単な構造の為なのか、数多くの低価格商品が出回っているのが現状ですが、実用性で考えれば本家も類似商品もほぼ差はなく、本物を持つ満足感が、トランギアを選ぶ理由になるのかなと思います。
かくいう私も、トランギアは所有しておらず、1000円ほどで購入したメスティンですが、何度かご飯や、炊き込みにご飯を作りましたが、何の問題もなく美味しく頂くことが出来ました。
加えて言うと、後発のメリットと言えるのが、日本人が使う上で便利な、一合とか、1.5合、500ccとかの目盛りが打たれてる事です。
アップした写真には、これまた、100均で買った保温効果のあるランチボックス入れと、マイクロ繊維でできた布巾が写っていますが、これは、メスティンでご飯を炊き上げた後に10分から15分蒸らす必要があり、その時に布巾に包み、保温ランチボックス入れの中で蒸らす為に使います。また、メスティンのパッキングにも利用しています。
もう一点、このメスティンに合わせてセットしているバーナーは、アルコールバーナーではなく、固形燃料バーナーです、一個の固形燃料で15~17分ぐらい燃焼するのですが
一合のご飯が、丁度ピッタリ炊きあがるので便利、かつ固形燃料の手軽さが加味されて強力な組み合わせだと悦に入っています。
早い話が自己満足ですね。
【トランギア社と言えば、アルコールストーブ トランスギア物語】
『1925年、トランギア社はJohn E.Jonssonによって創設されました。若い頃から優れた技術と先鋭的なデザイン力を持ったJohnは、農業に従事することから離れ、会社を興します。これが、耐風性に優れたストーブを何世代にもわたり作り続けるトランギア社の始まりでした。当初は家庭用のクックウエアを生産していましたが、1930年代になると労働者の休日が増え始め、余暇を過ごすためのキャンピングギアへの需要が高まります。これを契機にキャンプ料理のための製品開発へと主軸を移すことを決ます。
そして、1951年にストームクッカーの最初のプロトタイプが開発されます。そのコンセプトは、燃料として最も効率的であったアルコール燃料を使用し、使いやすくそして、コンパクトで料理がしやすいストーブであることでした。
1970年代、トランギア社にErikの息子、兄Bengtと弟Lennartが加わり伝統を守りながら生産性と品質の向上に努めました。 現在でもLennartは技術責任者として若い世代を見守っています。
なお現在はBengtの娘Saraも経営に加わり、またLennartの娘Annaもtrangiaのフィロソフィーを生産ラインにも活かし続けるため実際の現場に入り製品づくりに直接関わっています。 このようにトランギアの豊かな創造力は、4世代に渡り引き継がれています。 そして2018年よりMagnusを新CEOとして招き入れ、trangiaの伝統ある歴史に新しい風が取りこまれています。
Trangiaの名称はTrångsvikenという村の名前を語源としています。Trångsvikenの「a」の上の〇マークを取り除き、アルミ製品であることの「in aluminium」から「ia」を追加して「Trangia」とすることをJohnは決めたのです。それからの数十年の間、トランギアの名前は、スウェーデンはもちろん世界中のアウトド ア市場で、最も有名なブランドのうちの1つとして認識され続けています。
トランギアは、経験と能力、そしてモダンなデザインの象徴となっています。トランギアを代表するストームクッカーは、開発、改良を続けること60年が経過していますが、今も90年前にJohn E.Jonssonが創設した時と同じスウェーデンの村で製造され続けています。細かい部分は見直され、改良されてはいますが、オリジナルリティのある巧妙なデザインは、今も多くのユーザーから支持されているストームクッカーの大切なカギとなっています。』