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- トルコ 1988.10.5・スリナム1988.11.1/ソウル五輪優勝者【World Topics Stamp Collection】
トルコ 1988.10.5・スリナム1988.11.1/ソウル五輪優勝者【World Topics Stamp Collection】
『記念すべき"金メダル"を受賞した小国』
ソウル五輪は、過去最高の160ヶ国、13,626人の選手の参加で9月17日に開幕、10月2日にその幕を閉じた。例年どおり、開会前から各国で五輪切手の発行が相次いだが、閉会後のメダル受賞者を称えた切手も見逃せない。上の2種は、それぞれ図案は素朴だが、"金メダル受賞"を、小国にとって祝福すべき大事件として記念すえう1枚である。
トルコの切手(左)に描かれているのは、重量挙げ60キロ級で金メダルを受賞したナイム・スレイマノグル(21歳)。ブルガリア生まれの彼は、人口の6%を占めるトルコ系住民として育ったが、非イスラム化を狙うブルガリア政府の政策に反発して、1986年暮れ、オーストラリア遠征中にトルコへ亡命した。今大会では、当初から、かつての同僚ブルガリアのステファン・トプロフとの対決が注目されたが、結果は、スレイマノグルが2位トプロフに30キロの大差をつけて圧勝、見事に世界新記録を樹立した。
一方、スリナムの切手(右)に描かれているのは、水泳男子100メートルバタフライで優勝したアンソニー・ネスティ(20歳)。人口約40万人の南米の小国スリナムから代表団わずか6人、中でも"伏兵"ネスティの登場は五輪の大きな話題のひとつであった。スリナムは50メートルプールがひとつしかないという水泳不毛の地。ネスティはそのプールで父親から水泳の手ほどきをうけた。今回は、スリナム発の金メダル受賞であるばかりでなく、黒人スイマーとしても初の水泳メダル受賞となり、ビオンディ(米)、グロス(西独)を制した気迫は見る側を圧勝した。
※1988年当初の説明です。
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