ルイ・ブレリオ② -1909年-(飛行の歴史初日カバーコレクション)

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 カバーに添付されているアフリカにローデシア発行の切手には、ライト・フライヤー号とブレリオⅩⅠ単葉機が描かれています。カバーのオリジナル彫刻画に描かれているのはイギリス海峡横断飛行に初めて成功したルイ・ブレリオで、バックではドーヴァーの崖へ近づく彼の愛機がみられます。カバーの発行初日消印もローデシアで押されたものです。
 このフランスの飛行家が海峡横断飛行を完了したのは1909年6月25日のことでしたが、飛行機の完成のために過去9年間を費やしたブレリオは、フランス航空界の開拓者中でも傑出した存在となっていました。1908年にはヨーロッパで最初のクロス・カントリー飛行を、トゥーリーからアルテネーまでの32キロの間で行っています。

 海峡横断飛行の2日前、彼はガソリンの爆発で右足を負傷してしまいました。しかし、杖を頼りにびっこをひいて愛機に乗り込まなければならなない状態にもひるもことなく横断を敢行したのです。短いテスト飛行の後、午前4時41分にカレー近くの村から離陸し、数分後にはイギリス海峡のドーヴァーの白い崖が見えてきました。午前5時18分、ドーヴァー城付近の草原に着陸しましたが、凸凹の多い地面であったため、プロペラと着陸装置を破損してしまいました。この横断はわずか数分間たらずのものでしたが、それはイギリスにとって海によりヨーロッパ大陸から孤立していた状態に終止符を打つこととなったのです。

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