ウランガラス
ウランガラスとは、着色剤として微量のウランを混ぜたガラスのことで、主に黄色や緑色をしたガラスです。
ウランを発見したのは、1789年、ドイツの化学者クラップロートですが、その頃の利用法として、ガラスへの着色が考えられました。
そして、1830年ころ、チェコ・ボヘミア地方のガラス工芸家フランツ・リーデルが初めてウランガラスを作りだしたとされています。
その後、ボヘミア地方を中心に、英国・フランスなどヨーロッパ各地で、花瓶や食器など各種のウランガラス製品が大量に作られました。
1900年代には米国でも多くのガラス会社が製造していました。
現在では、米国などで僅かな量が生産されるに過ぎません。
このウランガラスの最大の特徴は、真っ暗な中で紫外線ランプをあてると、黄緑色の蛍光を出す点です。