ダンブリ石(イエローダンビュライト)

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 ダンブリ石は斜方晶系の硼珪酸石灰で、結晶は一般に庇面の発達した美しい柱状をなし、形や色合いがトパーズによく似ています。
比重や屈折率が異なること、またトパーズのような結晶の底面の完全な劈開がなく、不規則な貝殻上の劈開面を示すため識別は容易です。
 マダガスカル、ビルマ、ロシア産の結晶からは金色のインペリアル・トパーズを思わせる宝石がカットされますが、量が少なく全てコレクターの蒐集品となります。
 本来は無色ですが、金色は不純物として含まれる鉄とチタンの電荷移動による着色と考えられています。
 20世紀初頭にマダガスカル各地で豊富な鉱物や宝石が発見され始めた頃から宝石質のダンベリー石も報告されていました。
 主に島の中央部の Sahatany 渓谷の Antandrokomby やその北側の Betafo-Antsirabe 等のペグマタイト地帯にて50cmを越える大きな結晶が発見され、100カラットを超える特大のルースが研磨されています。

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