モアサナイト
モアッサナイトの由来
モアッサナイトは1891年にアリゾナのバリンジャー隕石孔から発見された新鉱物であり、これを研究し報告したフランスの科学者、アンリ・モアッサン(Henri Moissan : 1852 - 1907)に因んで命名されました。
モアッサンは弗素の研究と電気炉の開発によりノーベル化学賞を受賞した科学者です。
今ではキュービックジルコニアがダイヤモンドのサイミュラントとして1番利用されていますが、それ以前はモアサナイトがダイヤモンドの代替品として使われていました。
硬度、屈折率、比重、分散値は確かにダイアモンドに最も近い宝石です。
しかし結晶系がダイアモンドの等軸晶系とは異なり、モアッサナイトの場合は六方晶系なので、結晶軸の方向により屈折率が異なるため、ダイアモンドには無い複屈折があります。
このため、ファセット・カットされた稜線が二重に見えます。