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G-DARIUS 未・来・完・了
Gダライアスのフルアレンジアルバム。アレンジャーは棚橋信仁と鈴木"Daichi"秀行。
全11トラック。
小倉久佳の作品の中でも特に独特で個性が強く、アレンジは難しいと思われるGダライアスを、よくぞここまでの形に持っていったと感心する内容だ。
原曲の持つメロディアスな側面や難解な部分を活かしつつも、ノリの良いダンスチックなアレンジを施しており、新たなGダライアスの音楽世界を提示している。
かといって単純なテクノ、ダンスなアレンジではなく、エレクトロニカ、アンビエント、ニューエイジ系のリスナーにも、その深遠な響きは一聴の価値はある。
ぜひとも、Gダライアスの原曲と合わせて聞いて欲しい、非常に聞きごたえのある作品に仕上がっている。
アレンジは相当に難航したと思われるが、これまでにもズンタタ作品のアレンジを手がけ、その世界観を十分に知っている棚橋氏と鈴木氏だからこそ出来た作品といえよう。
特に最終曲の「Adam~I am~」の攻撃的なアレンジは必聴の出来である。必殺の小倉メロディ+殺人スラップベースアレンジは筆舌に尽くしがたい、壮絶な世界観である。
ここにあるのは美しさでもなければ儚さでもない。ただ「破壊」だけがある。
そしてそこに、「未来完了」があるのだとしたら。
フルアレンジアルバムだからといって敬遠するのは無意味だ。ここにはもう一つのGダライアスの世界があるのだから。これを楽しまない手はない。