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4年で消えた百貨店
昭和の初めごろ、常磐生命が日比谷交差点の角にビルを建てることになり、伊勢丹に出店を打診。
しかし人通りが少なく勝算がないと踏んだ伊勢丹は出店せず、新宿にシフト。
しかし内紛とかあって伊勢丹を飛び出した人物が昭和6年その常磐生命のビルに開業させたのが美松百貨店・・・ということになるはず。
ビルの地下1階から8階までを借りて店を開いたものの、美松内部での内紛や経営不振とかで昭和10年には地下の食堂だけ残して撤退してしまったという、極めて短命な百貨店でした。
資料では地下の食堂だけを残して・・・とありますが、このマッチラベルを見ると1階と2階も飲食関係の営業をしてたみたいで、謳い文句も「味のデパート」。
おそらく過渡期的に3フロアで食堂をやっていた時期もあったんでしょうね。
まあ、伊勢丹の社史あたり見たら出てるのかもしれないけど。
で結局、残った食堂も「相場師の小僧から一大カフェー王になった」といわれる高額納税者でキャバレー「銀座パレス」経営者の榎本正に買収され、跡地はキャバレー美松になったのでした。
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