Vlissingen (オランダ)

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フリッシンゲンはオランダの南西端、北海に面した港町です。

7世紀頃はワルヘレン半島南岸の小さな漁村でしたが、10世紀以降ホランド伯等により港として整備されていき、鰊漁、交易、海賊、奴隷貿易の拠点として発展していき、17世紀前半のオランダ全盛期には同国の貿易の重要拠点となりました。さらに1588年のノンサッチ条約により、スペインへ対抗するためにイギリス海軍の拠点となりますが、1616年にオランダに売り戻されました。また、アントワープへの水路の入り口に立地することから度々、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン等からの侵攻をうけました。そして、19世紀前半のナポレオン戦争により壊滅的な打撃を受けました。

掲載の地図はLodovico Guicciardini作の「Discrittione di tutti i Paesi Bassi」(1581年初刊)所収のものです。

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