La Rochelle (フランス)

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ラ・ロシェルはフランス南西部の港町です。

元々はガリア人が住んでいましたが、その後ローマ支配下となり塩やワインの生産拠点として発展しました。町自体は10世紀に形作られイギリス、オランダ、スペインなどとの交易港湾拠点として重要度を増し、1130年にライバル港だったシャトライヨンとの戦争に勝ちその地位は決定的なものとなりました。1137年には自由港として認められ、1199年には自治権が認められます。政治的にはこの地(アキテーヌ)の領主だったエレノア女王がイギリス王ヘンリー二世と結婚したためイギリス領となり、この状態は1224年にフランス王ルイ八世がこの地を獲得するまで続きます。その後14世紀に始まる百年戦争中一時的にイギリス領になりますが、15世紀まで大西洋岸のフランス最大の港湾として機能し、ワイン、塩、チーズの輸出拠点して繁栄します。

掲載の地図はMatthäus Merian作の「Neuwe Archontologia Cosmica」(1646年初刊)所収のものです。

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