Charlemont, Landrecies, Avesnes (フランス)& Beaumont (ベルギー)

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シャルルモン、ランドルシー、アベーヌ(いずれも現フランス領)、ビューモント(現ベルギー領)はいずれもフランスとベルギーの国境沿いの町で、古くから両国の領有権が争われてきた地域です。

シャルルモンは現在は町の名前ではなくジベー(Givet)という町の外れの古城名で残っています。当地はベルギーに鼻の様に突きだした先端部にありムーズ川沿いの戦略上の要衝でした。1554年にフランス王ヘンリ2世がハプスブルク領オランダに侵攻し、周辺地域は壊滅的な打撃を受けました。これに対抗するため、ハプスブルク家カール5世が丘の上に城を建設しました。城は1564年に城の原型が完成しその後も順次増築されていきました。

ランドルシーはフランス北部の町で、1543年にイギリスに占領されたほか、その後も1794年にオランダ占領されるなど度々侵略を受けてきました。

掲載の地図はGeorg Braun及びFranz Hogenberg作の「Civitates Orbis Terrarum」(複数年に亘り、数か国語で刊行)の内、Vol. III(1581年初刊)のラテン語版になります。

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