Toulouse / Sauve / Sommières (フランス)

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トゥールーズはフランス南部の町で、ガロンヌ川の両岸に発展しています。紀元前3世紀頃はガリア人の町で、ワイン・小麦・金属製品の貿易拠点として栄えていました。その後紀元前107年にローマの侵攻によりその支配下に入りますが、413年になると西ゴート族の侵攻により西ゴート王国の首都となりますが、508年にはフランク王国の統治下に入ります。しかし、フランク王国の衰退に伴い629年以降トゥールーズ王国として独立しましたが、1271年にフランス王国に併合されます。商業的には、14世紀の貿易の繁栄、15・16世紀の藍染料産業や印刷産業の発展で大いに栄えました。

ソーヴもフランス南部の町でヴィドゥルル川渓谷沿いの町です。ローマ時代には要塞が置かれていたようです。16世紀の宗教戦争の際は、プロテスタント側の要塞となっていました。

ソミエールもフランス南部のヴィドゥルル川沿い町です。元々はローマ時代に建造されたヴィドゥルル川を渡る橋のたもとに町が形作られました。町は城塞に守られて発展し、1248年にはフランス領となります。その後宗教戦争中の1573年及び1622年にカトリック軍に占領されますが、1625年にはプロテスタントが奪還するなど、目まぐるしく支配者が後退します。

掲載の地図はMatthäus Merian作の「Topographia Galliae」(1655年初刊)所収のものです。

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