Wroclaw (ポーランド)

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ヴロツワフはポーランド西部シュレジエン地方の主要都市で、オーダー川沿いに立地しています。

6世頃から集落が形成され、ポルトガル~ロシアを結ぶヴィア・レギア街道と北海~地中海を結ぶ琥珀街道の交差点に位置したことから交易の中継拠点として栄えました。当初はボヘミア公国の要塞が置かれていましたが、その後1000年頃にポーランド公国(王国)の統治下に入りますが。その後数世紀に亘って、神聖ローマ帝国、ハンガリー、ボヘミア、ポーランド等支配者が変わっていきます。1241年のモンゴル侵攻時には都市として放棄された時期もありましたが、交易上の重要性は変わらず、ドイツ人を初めてする様々な民族が居住する都市として再発展し、1261年には神聖ローマ帝国下での都市権を獲得し、1387年にはハンザ同盟に参加しました。

掲載の地図は1735年刊、George Matthäus Seutter著の「Wratislavia Antiquissima et Celeberrima Ducat. Silesiaci Metropolis ...」所収のものですが、最下部が切り取られ滅失しておりこの部分にはヴロツワフの遠景が描かれていました。

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