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ユッカ平原の怪人 Beast Of Yucca Flats
これは悪い意味でインパクト大な作品です。資料がなかった頃は「ユッカ平原の怪獣」と書かれていました。
長くなりますがご紹介します。お付き合い頂けたら幸いです。
アメリカへやって来たロシアの科学者がユッカ平原の砂漠の核実験場の近くでギャングに拉致されそうになります。もみ合っているうち核実験が行われ、全員吹き飛ばされて死んでしまいますが科学者だけ生き残り、精神がおかしくなって人を襲うという内容なんですが、全編ツッコミどころしかないという・・・
まず、科学者役が最低監督エド・ウッドのお友達の元プロレスラー、トー・ジョンソンが演じていますが怪物化してからはいいとしても科学者に見えませんw そもそも人が立ち入っているのに間近で核実験するというのがおかしい。そして砂漠が舞台なので襲われる人が殆どいないという。エンストした車の運転手とかポツンと一軒家のお姉さんとかしか襲う相手がおらんのですよ。
後半、旅行中のある一家が登場。幼い兄弟が探検ごっこを始めて両親の元から離れてしまい、それに気付いた父親は息子達を探して砂漠を走り回ります。一応主役の保安官コンビが連続殺人犯を探してセスナで空をパトロール。父親の姿を発見して「怪しい奴だ。犯人に違いない。」と、空から父親へ発泡。確認もせず思い込みだけで銃撃するなんて保安官の方が怪物より怖いw 砂漠を探検中の兄弟は怪物と化した科学者と遭遇、追いかけっこが始まりますがどう見ても子供を追いかけ回すホームレスの人にしか見えません。
保安官は犯人と決め付けた父親を仕留めたかと確認のため着陸、そこで科学者とバッタリ・・・あっという間に科学者は射殺されて終わり…。親子は無事に再会しましたよ。
ヒドいストーリーの映画ですが、全編アフレコで収録されております。が、台詞と口の動きを合わせる技術がなかったのか登場人物が喋るシーンは口が映りません。会話の相手を映したり首から下しか映さなかったりと画面が異様にシュールになっています。それを補うようにやたらナレーションが多い。サイレント映画に音を付けたような映画です。出来損ないのアート映画っぽい悪夢といった方がいい作品でした。
長くなってすみません。お付き合いありがとうございました。
#洋画 #SF #ホラー
https://youtu.be/EBGBHPr_OFc