大怪獣バラン〈海外版〉 Varan, The Unbeliebable

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日本の怪獣映画の海外版というと、現地の原語で吹き替えただけのものが多いですが、アメリカでは多少異なります。日本版を再編集した上でアメリカの俳優を使ってシーンを撮り足してアメリカ映画にするんですね。有名なのは一作目の「ゴジラ」を「怪獣王ゴジラ」として公開した例でしょう。日本でも逆輸入されて劇場公開されました。

本作はというと、元々アメリカのTV向けとしてオファーがあった作品で、この海外版も日本人の出演者のシーンをごっそりカット、「恋人の日本人の村娘に会いに来た米国海軍の司令官が怪獣に遭遇、自衛隊にアドバイスを送る」という内容になってます。

主人公と自衛隊を繋ぐ連絡役として日系人が自衛隊員を演じ、流暢な日本語を話してます。アメリカ映画に出て来るこの手の日本人というと、怪しい日本語を話すアジア系の役者が登場する事が多いので、それから比べたら文句の付けようがないキャスティングです。

ただ、惜しいのはその日系人が無線機から聞こえる別の自衛隊員の声も兼任していて、本来なら「全艦、全機、発進セヨ!」と言うべきところを「軍艦ヲ全部出セ! 飛行機モ、ミナ飛バセ!」と、意味は分かるけど…もう少し頑張りましょうね、というシーンがある事位でしょうか。

 #海外盤 #SF #ホラー

https://youtu.be/D-rKQtzboFw

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  • Animals 16

    Jason1208

    2019/12/17

    元々は米国のテレビ映画用の企画だったとは聞きますね。
    劇伴音楽も日本公開版とは別物ですが、伊福部昭氏の音楽が使用されてました。(キングレコード「SF特撮映画音楽全集」収録)

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      オマハルゲ

      2019/12/18

      Jason さん、コメントありがとうございます。
      海外版は使用された音楽が違ってたり日本版にないシーンがあったりと思わぬ発見があって楽しめますね。
      ただ、日本では封印作品の「獣人雪男」の海外版もありますが、こちらは日本人俳優のシーンは殆どナレーションで処理されていてガッカリです。

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