『Beach Time / TUBE』(’88年5月21日発売)

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マスト納棺な15歳の夏。

『Beach Time / TUBE』(’88年5月21日発売)

発売当時、高校一年生だった自分にとって、抱えていた喜怒哀楽全ての感情がこのアルバム一枚に込められ、言語化、Music化してくれているもんだから、毎日宝物のように聴いていたこともあり、TUBEのアルバムの中でもマイベストのトップに君臨している(他アーティストも含めてもマイベスト10に入る)。

いまこの文章を書きながら聴いてもいるのだけど、ふと『夕方チャンス到来』が流れてくるや、自然に泣けてきている(笑)。

’86年『シーズン・イン・ザ・サン』、’87年『SUMMER DREAM』を経ての ”夏の3部作” とも言われるようになった『Beach Time』が収録された通算7枚目のアルバム。

高校1年生という多感なお年頃の中で、何かに「もがいていた」自分にとっては、『サヨナラMy Home Town』、『Beach Boxer』は強力な反骨応援ソングとなっていたし、『Sail Away Forever』(名曲!)、『Dance In The Light』のメロウサマーチューンは夏の夕暮れ、『Beach Time』、『Hot Night』、『真夏のFriday Night』は太陽サンサンなアーバンサマーリゾートへの憧憬を最高に増幅させ、『Go Ready Go』では「この曲、春畑さんが作詞作曲したの!?」っていうキュン度と共にライブでは呼吸困難になりそうな程にアガり、のちに壮大なバラードとしてのスタンダードにもなった『明日への道』で締まるという、アルバム作品というトータルコンセプト、完成度としては、個人的には完璧な一枚なのだ。

また、このアルバム発売直前にバンドとして存続の危機を迎えるほどの悲しい出来事が起こる。それでも、継続していくこととなった同年の8月17日にキャリア初の横浜スタジアムでのライブが開催された。TUBEメンバーとしては3人での開催となってしまったが、その逆境を乗り越えようと、全身全霊で奮い立たせるように歌い、演奏している3人の姿にライブを観ながら号泣したことを覚えてる。

そのような背景もあったものだから、この『Beach Time』というアルバムは、それこそ自分における「青春の最高地点」が凝縮されている一枚でもあるのだ。とはいえ、今でも「何かに怒りを覚えたり、何かに憧れたり、何かを楽しんだり、何かを大事にしたかったり」する感情は抱え続けていることもあり、今現在にこのアルバムを聴いても、当時と同じようなエモさが爆発するので、「僕の人生のトータルコンセプトアルバム」でもあるのかなと。

とすれば、自分の葬式では棺桶に絶対に納棺して頂きたい、大切な大切なアルバムなので、ご共有までに(笑)。

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