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- 1994 Upper Deck All- Time Heroes #111Hack Wilson
1994 Upper Deck All- Time Heroes #111Hack Wilson
今回は、アッパーデックのMLB125周年記念の「オールタイムヒーローズ」から。
シーズン191打点のMLB記録を持つ、ハック・ウイルソン。
カードにある「1930」は、その191打点を記録したシーズンですね。
1930年のNLは空前の打撃上位のリーグで、リーグ平均打率が.303、STLの先発メンバーは8人全員打率3割以上である一方、PHIのチーム防御率は6.71でした。
首位打者はビル・テリーの.401であり、打率5位のフレッド・リンドストロームでも打率.379でした。
そんな中でウイルソンは打率.356、56本塁打、MLB記録の191打点。
(カード裏面では190打点と書いてあるがWikipediaやBaseball Referenceでは191打点となっています)
戦後NLでは1962年のトミー・デービス(LAD)の153打点が最もウイルソンの記録に迫ったとカード裏面にありますが、その後2001年にCHCのサミー・ソサが160打点まで迫っています(それでも30打点の差があります)。
また、「1929年のワールドシリーズで打率.471を打ったが(ただし本塁打、打点は0だった)、第4戦のムール・ハースの打球を太陽で見失ったことで記憶されているだろう。PHIアスレチックスのイニング10得点の助けとなった」とありますが。
確かに7回裏、ムール・ハースはセンターへのフライでランニング本塁打と記録されていますが(センターがウイルソンだった)、その前にこのイニング4点が入っていて、ウイルソンのプレー以降で入ったのは6点です。
第3戦で勝って1勝2敗としてこの第4戦も8-0でリードしていたので、シリーズの流れを変えたミスとは言えるでしょうね。
第4戦を取ったCHCは第5戦も失い、1908年以来のワールドチャンピオンを逃し、CHCは2016年までワールドチャンピオンになれなかったんですよね。