坊や大きくならないで SLEEP SOFTLY, MY BOY/マイケルズ

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69年の『おとなになんかならないで(©︎曽我部恵一。今回ほぼこれが言いたかっただけ)』
フォークトリオ、マイケルズの1969年2月1日発売のシングル。
タイトルが似てるだけで中身は全く違って(本当にそうだろうか?)A面「坊や大きくならないで」は当時完全に泥沼化し反戦運動も過激化していたベトナム戦争への反戦歌(反戦歌といえば前述の「おとなになんか〜」が入っている1stソロアルバムのシングル曲「ギター」に『戦争にはちょっと反対さ』というフレーズがあり当時ささやかな物議を醸した事があった)で、当地の作家トリン・コン・ソンの作。
戦争が続く中の母親の赤子に対するなんとも重く複雑な思いを綴った詩を、素直なハーモニーで歌っている(案外と当時、曽我部氏の頭の中にこの曲のことがあったんじゃないかと割りと本気で思っている。余談を()内で言うシリーズ終わり)。

B面は作編曲家の瀬尾一三の初のプロ仕事であるらしい。作詞作曲が瀬尾一三、編曲はマイケルズ。当時の瀬尾は弱冠22歳。69年といえば金延幸子らと組んでいた「愚」の頃じゃないか。
どういう経緯で回ってきた仕事なのかは分からないがマイケルズの素朴な歌声に合う優しい歌だ。

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