Down By The Jetty/Dr.Feelgood

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1975年リリース。英パブロックの代表的バンド、Dr.Feelgoodの1stアルバム。
彼らに多大な影響を受けたミッシェルを先に聴いていたのでアレだけど、やっぱりどう聴いても異様なギターサウンド。カッティングとリックが渾然一体となってグルーヴを作る。もちろんウィルコもミック・グリーンから影響を受けているんだけど、やはりミックの音とも全く違う異形さを感じる。そして映像を観て、ウィルコが実際弾いている姿を見てまたビックリする訳だが。

とは言えリーの圧倒的カッコ良さ、ジョンBのセクシーなベースとビッグフィギュアのタイトなドラムが塊となって迫ってくる最高のリズム隊。
エセックス州キャンベイ・アイランドの田舎町からロンドンへ出て見事にのし上がって行った、あまりにも短い初期フィールグッドの良い時期を切り取った名盤。
ラストのメドレーはライブ録音であり、昔はホーンセクションなんていらねえんだよ!余計な事すんじゃねえ!なんて思ってたが、とにかく目の前の客を沸かせんだよってな、フィールグッドのパブロックバンドとしての側面がよく感じられるいい演奏だと思う。
ウィルコの意外な引き出しの広さを感じるラテン味のあるギターソロからの、テキーラのイントロはやっぱ盛り上がるもんね。そこでリーがボソッと「That's Right.」って呟くとこの格好良さったらないね。

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