HGAC 162 1/144 XXXG-01W ウイングガンダム

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目標確認…破壊する。

ウイングガンダムは平成アナザーガンダムシリーズ第2弾 新機動戦記ガンダムW(ウイング)に登場するMS。
鳥のような航空機に変形する可変型ガンダムタイプMSで、主人公「ヒイロ・ユイ」が搭乗する番組前半の主役機。敵組織である「OZ(オズ)」からは「ガンダム01(ガンダムゼロワン)」のコードネームで呼ばれる。

L1コロニー群出身の技術者ドクターJが、同僚と開発していたウイングガンダムゼロ(ウイングゼロ)のデータを参考に完成させた機体。形式番号はXXXG-01W。パイロットはドクターJの英才教育を受けた少年工作員ヒイロ・ユイが務め、地球圏統一連合に対する一大テロ作戦「オペレーション・メテオ」に投入される。

本機はウイングゼロの設計思想がもっとも強く反映された汎用機であり、飛行形態「バード形態」への変形や大火力武装のバスターライフルなどに共通項が見出せる。
ただし、技術的な問題点をもつインターフェイス「ゼロシステム」や、その他過剰とされる部分は撤去され、パイロットのヒイロの技量によって不足分を補っている。

本機の機動性の大半は、バックパックに接続された一対のウイングユニットに集約されている。このユニットは単純に揚力を発生させるのみならず、翼の分割されたパーツを可動・変化させることで機体の空力特性を適宜変化させ、失速から極超音速飛行までに至るあらゆる速度域に対応することができる。
宇宙空間においても、質量移動(AMBAC)や内蔵されたバーニアスラスターを併用した高い姿勢制御能力を発揮する。
さらにバード形態に変形し、機動力と行動範囲を上昇させることで、ほかのガンダムよりも上の作戦行動が可能。
胴体中央に配置されたサーチアイは、頭部のカメラアイでは収集できない映像や電波情報も補足可能としている。
膝裏のレッグスラスターを駆使することで高い走力を発揮し、バード形態時の推進器としても機能する。

オペレーション・メテオによって使用された5機のガンダムのコクピットは各機共通のものを用いながらも、シートやグリップの位置は各機それぞれに個体差が存在する。
また、コクピットシートは少年の体格に合わせて作られており、大人が座席に搭乗することはできない。

コクピット部分は球状のカプセルとなっており、機体頭部の動きに連動して同じ向きに稼働する方式をとっている。
コクピットカプセル周囲はリニアフレームで覆われる。
ガンダムのコクピット部はOZ製のものとは異なり、衝撃を緩和する機能を備えたフローティングコクピットとなっている。

ウイングガンダムの高速飛行形態へ変形でき、バード形態と呼ばれる。

これはACの世界では航空兵力として戦闘機が現役であり、MSを飛行戦用とした場合、エアリーズのように攻撃力が低下する機体も見られた。
だがウイングガンダムでは、バード形態の変形機構によって戦闘機とMS双方の機体特性を獲得することに成功している。
変形は全自動で行われ、スラスター位置や空力特性が変化する。
これによってバード形態では、各スラスターのベクトルが後方へ集中する。

バード形態は移動から空中戦闘で使用され、バスターライフルの使用も可能。
同形態時の性能は従来型の戦闘機をしのぎ、大気圏突入も可能となる。

主な主要兵器はバスターライフル、頭部バルカン砲、ビームサーベル、マシンキャノン、シールドだが特に強力なのがバスターライフルである。
この機体の前身であるウイングゼロのツインバスターライフルをもとに開発されたビーム砲。
オリジナルのツインバスターライフルは機体本体からエネルギーを供給する方式を採用しているが、本兵装の場合は、エネルギーを物質化寸前まで縮退化させて詰め込んだ専用カートリッジを銃身に3基装着しており弾数は3発となる。
戦艦の主砲クラスと同等の威力を発揮する。
出力もツインバスターライフルの半分以下に抑えられているが、最大出力射撃時のエネルギーは中規模都市の1日の消費量にも相当し、射軸を中心とした周辺の大気を一瞬にして電離(イオン化)させ、半径150メートルにおよぶ激烈なプラズマ過流と数十キロメートルにおよぶ灼熱の奔流を巻き起こすほどの威力をもつ。
また、このビーム自体が複合的な層をもち、高速で貫通力の高いビーム帯を中心に、低速で破壊力の強い粒子束がさらに貫通する。
バード形態を併用した本機の機動性と合わせれば、戦略兵器としての運用も不可能ではない。エネルギー経路がカートリッジで完結しているため、規格の異なる別の機体でも使用可能な利点を持ち、作中でもカトルが(「敗者たちの栄光」ではヒイロが)発砲している。

第1話での地球降下中にゼクス・マーキス率いるMS部隊と交戦し、エアリーズ2機を撃破するも、ゼクスが乗機のリーオーを組み付かせたまま、乗り捨てるという策にはまり海溝に沈められる。
ヒイロはOZに回収されるまえに破壊を試みるも失敗、結局デュオ・マックスウェルやハワードらの助力によりヒイロの手に戻り、各地を転戦する。シベリアでの戦闘で一度自爆するが、ヒイロとの決着を望んだゼクスの意向により、自爆したウイングガンダムに構造のよく似たトールギスの予備パーツを組み込み、技術者たちの努力の結果、ほぼ完璧なかたちでレストアされる。

南極でのヒイロとゼクスの決闘では、ガンダムヘビーアームズに搭乗するヒイロと機体を交換するかたちでトロワ・バートンが搭乗し、南極の基地に差し向けられるロームフェラ財団のMS部隊襲撃に備える。

その後、ヒイロは宇宙に上がる際に目立ち過ぎるという理由から本機を海底に遺棄するが、サリィ・ポォによって回収され、地球帰還後のサンクキングダムにおける戦闘で再び搭乗する。
直後のルクセンブルク戦で損傷放棄されるが、のちに世界国家軍に回収され、MO-II決戦時には、それまで意識不明だったレディ・アンがウイングガンダムに乗り宇宙へ飛び出す。リーブラの主砲の射線上に立ちはだかっていたトレーズのトールギスIIを庇い大破、放棄される。

劇中では一貫して「ガンダム01」と呼ばれており、「ウイングガンダム」と劇中で呼称されるのは前述したトールギスIIを庇う際にトレーズが一言発するだけで、正規パイロットのヒイロでさえ呼称しない。
初期のガンダム5機の中で唯一、改修が施されない。

と、本編での活躍は散々たるものだがそこは主役機、色々な局面で重要なポジションを担っている。

キットとしても変形可能で可動もまぁまぁ、ちょっと作るにはいいキットだと思います。

フォルムもゴテゴテせずスマートなデザインで個人的には好みなデザイン、ファーストガンダムと同じトリコロールカラーなので対峙させてもなかなか絵になる機体です。

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