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1/60 バンダイホビーセンターオリジナル 電動式4色射出成型機
今回はちょっと変わったキット、電動式射出成型機のプラモデルを紹介します。
このキットはネット以外ではガンダムベース限定品となっております。
ガンプラの多くはこの成型機を使って作られているとのこと。
型締め力は160tで成型機としては中型くらいのサイズですがPGも余裕で作れるサイズです。
ところで、ガンプラなどのプラモデルに限らず多くのプラスチック製品はこの射出成型での生産が主流になっています。
プラスチックの原材料は石油で、目的の属性に合わせて様々な種類のプラスチックが存在します。
ABS、PP、POM、PBT、PC、PS、PEなど多種多様な樹脂がありますがプラモデルで使われる主な樹脂はABS、PP、PEやPSなど加工しやすい樹脂が多いです。(ちなみにこのキットはPPで作られています)
ではプラスチック製品の射出成型機での生産工程を簡単に紹介
1.材料供給口からペレットと呼ばれる樹脂の粒を入れます。
2.樹脂を高温(ガンプラの樹脂なら大体250度程度)のシリンダーの中にあるスクリューで回転計量を行い樹脂をシリンダーの先端に送り液化させます。
3.液化させ、シリンダー先端に送られた樹脂に圧力と速度を加え金型内に流し込みます。
4.金型内で樹脂を冷却させ、金型を開き、取り出し機にて冷却したランナーごと取り出します。
ここまでが基本的な射出成型のサイクルです。
そしてこの成型機は優れもので4色の樹脂での成型が出来るとの事、その秘訣はシリンダーが4本ついていることでしょう。
射出成型機というのは基本的にシリンダーは1本で1色成型が主流ですが、この4本のシリンダーを使うことで各シリンダーごとに別色や別樹脂の管理ができるようになり、1回のサイクルで1枚で最大4色のランナーパーツを作ることができます。
もちろんそれを構成するのは金型あってなので4色ランナー用の金型が必要になります、構造が実に興味深い…
現在大抵のプラモデルやプラスチック製品は低コストな海外生産が主流ですがガンプラは静岡のガンプラ工場で作られてるとのことです。
いつか行ってみたいです。