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Skullflower “IIIrd Gatekeeper”
私は何故か、Broken Flag関係のノイズ・ミュージックってリアルタイムでは聴いてこなかったんですよ。でも、まぁ、そろそろ聴いてみたいなと思って購入したのが、今回、ご紹介するSkullflower なんです。しかも、このバンド(?)、首謀者Matthew BowerがノイズGを弾きまくると言うノイズ・ロック的音楽をやり続けており、どうもそこら辺が、以前紹介したRamlehとの差異がありそうです。そして、今回、選んだ作品は、”IIIrd Gatekeeper”です。 先ずは、Skullflowerについて少しご紹介したいと思います。Skullflowerは、1987年に、即興ノイズ・ロック・バンドとして、Matthew Bowerを中心に、英国Londonで結成されています。そうして、彼等のデビューEP “Birthdeath”は、1988年にBroken Flagからリリースされています。以降、数十年に渡って、Matthew Bauer (G)はStuart Dennison (Drs)とのデュオで数多くの作品をリリースしております。それは、1996年のアルバム”This is….”をリリースして、一旦、バンドは活動休止するまで続きます。なお、バンドの基本的ラインナップは、先述のMatthew Bauer (G)に、Stuart Dennison (Drs, Vo)とStefan Jaworzyn (B)を加えた形態ですが、他には、RamlehのGary Mundy、Alex Bonnie (B), CoilのStephen Thrower (B, Drs)の他にもAnthony Di Franco (B, G, Drs)もヘルプで入っています。そうして、2003年に、再びSkullflowerは、新録アルバム”Exquisite Fucking Boredom”をリリースして、復活しますが、その後は時々、Matthew Bowerのソロとして、Samantha DaviesやCulverことLee Stokoeをヘルプを入れたりして、現役現在も活動しています。 以上が、Skullflowerの略歴になりますが、今回、ご紹介するアルバム”IIIrd Gatekeeper”は、彼等のサード・アルバムで、メンバーは、Matthew Bower (G), Anthony Di Franco (B), Stuart Dennison (Drs, Vo)の3人です。それで、私が購入したのは、2LPsとしての再発盤なので、B1-C1は、オリジナルのCDに入っておらず、これらの曲はボートラとなっています。また、この再発作品の中では、これらのボートラが入っているなはDirter Promotionsの再発盤のみです。それでは、本作品(A面4曲/B面3曲/C面3曲/D面2曲)の各曲について、ご紹介していきましょう。 ◼️LP1 A1 “Can You Feel It”は、ドゥーム・メタルのように、スローでシンプルなリズム隊に、ダレきったような粘着質なGとギュルギュル弾きまくっているGが絡みつき、その合間に、極めて不明瞭なVoが時に入ると言う曲から成っています。 A2 “Black Rabbit”では、フィードバックGとBから始まり、Bはそのままリズムを刻み、更にDrsもビートを叩き始めます。Gは唸りながら強迫的ノイズを放射しています。 A3 “Larks Tongues”は、エコーGが延長する中、重たいリフのリズム隊が熱狂的Voと共に入ってきますが、所々でブレイクが入ります。 A4 “Center Puss”は、とんでもないエフェクトGに、やはり重めのリズム隊が底を支える曲で、時に呪文のようなVoも重なり、次第にテンポアップしていきます。 B1 “Stars And Bars”では、激的なBとしっかりしたDrsのリズム隊と荒れ狂う強靭なGが爆発しています。背後に持続シンセ音が聴こえ、時間感覚が麻痺してきます。 B2 “Wand”は、重めのリフとテンポのリズム隊が特に凄いです。勿論、Gも弾くまくって、グチャグチャに荒らしています。 B3 “Pelt”では、リズム隊が一定のパタンを演奏しており、そのバックで延長し切ったGがハウリながら強烈に主張しています。 ◼️LP2 C1 “Evil Twin”は、フィードバックGと対照的に、疾走するDrsが叩き出されますが、途中、ダウンテンポしたりします。相変わらず、Gはあらゆる隙間を塗り潰しています。 C2 “Saturnalia”は、延長して伸び切ったフィードバックGの中で、漸くDrsが乱打され、スロー〜ミディアムなビートが、刻まれていきます。最後もフィードバックノイズだらけに! C3 “Vanadis”では、杭を打つようなリズム隊が、フィードバックGによるノイズフィールドを容赦なく更なるノイズの杭を打ちつけます。 D1 “Godzilla”では、伸び切ったフィードバックGとこれまたサスティーンの効いたBで始まりますが、途中でDrs、特にキックか入ってきて、曲を支えています。Gはエフェクト掛けまくってますね。最後もかなり良い! D2 “Spoiler” も、スローなスラッジ・コアなインスト曲で、これはロックなのか?ノイズなのか?混乱してしまいそうです。終わり方はまるでKhanatのよう。 全編、The Melvins のようなスラッジ・コア・バンドのアルバムを聴いているようです。もっとフリーにBとかDrsも弾くのかと思っていたら、意外にちゃんとしたリフやパタンを弾いており、バンドっぽいサウンドになっています。これではWhitehouseが当初、提唱した「ホワイト」な音楽とは言えないのでは?と思ってしまいます。しかしながら、ノイズの文脈ではなく、ロックの文脈で捉えれば、インストのドゥーム・メタルやスラッジ・コアとも捉えられるので、そう言う音楽が好きな方には受け入れ易いでしょう。そう言った心構えで聴くことをお勧めします! https://youtu.be/5NDxtjMURy0?si=ohTGZ2rxst6iwfOy #Skullflower #IIIrdGatekeeper #DirterPromotions #Reissue #2LPs #2024年 #hEADdIRtRecordings #1992年 #NoiseRock #Feedback #GuitarNoise #Bass #Drums #DoomMetal #SludgeCore #Instrumental #MatthewBower #AnthonyDiFranco #StuartDennison #BrokenFlag
Guitar Noise / Experimental Dirter Promotions (hEADdIRt Recordings) 5610円Dr K2
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Siegmar Fricke / A Thunder Orchestra “Energy Is Eternal Delight”
このアルバムは元々は、ポルトガルのカセット・レーベルSPHから1990年にリリースされていたスプリット・カセット作品の再発なんですが、何と、この再発を2枚組レコードで行ったのが、日本(東京)の電子音楽レーベルCalax Recordsなんです。何となく親しみを感じますね。それで、このスプリットのアーティストについて、先ず、紹介していきたいと思います。Siegmar Frickeは、独の電子音楽/実験音楽家で、Pharmakustik名義で、Conrad Schnitzler先生とのコラボ作品3部作(“Kontraktion”, “Extruder”, “Schubkraft”)を出しており、そのことについては以前に紹介しました。なので、そこで彼のバイオグラフィーに関してはそこの紹介文をご参照下さい。Fricke氏は、他にも、復活後のMaurizio Bianchiとも何作もコラボ作品を出しており、活発に活動しています。一方、A Thunder Orchestraの方ですが、ベルギーのDirk De Saever(本名Dirk Desaever)のソロユニットです。他にもDanton's VoiceとかWhite House White名義でも作品を出しています。しかしながら、情報は少なかったんですが、Calax Recordsのインタビューで少しハッキリしました。Desaeverは、ベルギーのHobokenにて、16歳の時に、音楽を始めていますが、最初はカバーバンドのドラムだったようです。しかし、余り上手く叩けなかったのと、練習部屋に置いてあったアナログ・シンセ(Korg MS-10)をいじるのが面白かったことから、シンセに転向。その後、父親が資金を出してくれたので、ドラムマシンやシンセや録音ソフトを入手して、22~23歳まで自身の音楽作製に没頭しています。その間に、自身の個人レーベルClimax Productionも運営し、先述のように様々なユニット名で活動しています。同国のバンドThe Neon Judgement, The Klinik, Absolute Body Control達ともカセット・カルチャーで結び付いていたようです。そして、彼が影響を受けたアーティストはSkinny Puppy, Laibach, Severed Heads, Chris & Cosey, Die Form, Cabs, Test Dept., The Virgin Prunesとのことですが、先述のように22~23歳の時に機材を全て売り払って、音楽活動から手を引いています。その後、大学の司書をやりながら、何と(!)クラシック・ギターを練習して、今やバロックやルネッサンス、タンゴなど幅広いスタイルの曲を演奏できるらしいです。それでも、Alex Turnerがプロデュースした曲は大好きで、他にもThe Last Shadow Puppets/”Aviation”やPearl Jam/"Alive”, Joy Division/"Atmosphere", Bauhaus/"The Passion of Lovers"だとかは彼のお気に入りだとか。いやはや、こう言う方だとは思いませんでした。 と言う訳で、本作品を紹介していきたいと思います。LP1はSiegmar Fricke氏の曲全8曲から成り、LP2はA Thunder Orchestraの曲全8曲から成ります。 LP1 Siegmar Frickeサイド A1 “Go Skate Or Go Home!”は、意外にもストレートなビートとシグナル的シンセから成るミニマルな曲で、所々でのエフェクトの掛け方が絶妙。 A2 “This Is John”は、男女の語りをサンプリングして弄り回し、ミニマルなピアノとキックと組み合わせた曲で、中々面白い。後半はシンセのリフが! A3 “Parking In France”も、やはり声のサンプリングと、独特のグルーヴを持ったリズム及びデジタルっぽい音色のシンセが特徴的な曲です。 A4 “On the 3-hour-jam”でも、タイトルの語りをサンプリングして、如何にもクラウトロックなシーケンスとメロディを合わせた彼らしい立ち位置の曲です。 B1 “Rap Signals”は、シンコペーションの効いたリズムと声のサンプリングとが絶妙なミニマルな曲で、テープ・スクラッチ等のSEの使い方が秀逸です。 B2 “In Good Shape“では、馬の駆けるようなリズムとウィスパー・ヴォイスのようなシンセの浮遊感が堪らない曲です。 B3 “This Is John (Remix 91)”は、A2のリミックスみたいですが、サンプリング(男声のみ)とピアノはそのままに、キック音と(笛の様な)電子音が強調されています。 B4 “Strikes”は、デジタルっぽいシンセに導かれて、ミニマルなビートと構成から成る曲となっており、コード進行がちょっと哀愁的ですね。 LP1のFrickeサイドは全体的に、電子系クラウトロックからミニマル・ウェーブへの橋渡しとなるような作品になっており、以前聴いたParmakustik名義と全く違っていて、ちゃんとポップになっている所が面白かったです。独逸人独特のミニマルさと声のサンプリングを多用しているのも高得点です。 LP2 A Thunder Orchestraサイド C1 “Birch”は、いきなりの6/8拍子の変則エレ・ポップで、危機迫る感が半端ないです。恐らくヴォーカルもDesaever自身ですね。 C2 “Coming Closer”は、またまた交響楽のような演奏なんですが、これ、どうやって作ったのでしょう?因みに切羽詰まったヴォーカル入りです。 C3 “Reaching Out For That Brand New Little Nothing”で、やっと普通(?)のエレ・ポップらしき曲になってきましたが、構成は極めてミニマルです。 C4 “Show You The Way”でも、変則的なマシンリズムに、ジャンクな打楽器とダルダルなヴォーカルから成る変態的な曲です。 D1 “Columbarium”は、微音でスタートしたかと思ったら、重くて太いシンセ・ベースから成るシーケンスとキックが始まり、それに隠れてシンセ音が遊んでいますが、最後はしっとりと終わります。 D2 “Dropsical”も、アンビエンスなシンセ音とキックの対比が面白く、C面に比べて大人し目な曲ですね。 D3 “She Lives In A Dream”では、またまた室内楽のような演奏をバックに、ハキハキしたヴォーカルが乗ってきます。 D4 “Retribution”でも、大人しいイントロから、怒涛のリズムがフェイドインして、やがてシンセによるミニマルなリフが入ってきます。 A Thunder Orchestraサイドの方は、より変態的と言うか仕掛けがある曲が程良く並んでおり、ここら辺は何かある意味「素人」っぽい感じがして、当時のカセット・シーンを懐かしく思い出しました。後、謎なのは、C2やD3でのクラシックの演奏のようなバックの音はどうやって作ったのかな?と不思議に思いました。 総じて、両者ともミニマルな構成が基本にあって、Fricke氏はクラウトロックからのガチガチの独逸っぽいアプローチを行い、A Thunder Orchestraはより実験的で素人的なアプローチを行っており、その違いも非常に興味深かったです❗️ひょっとすると国内盤でも購入出来るかもしれないので、興味のある方は是非‼️ LP1 Siegmar Fricke A1 “Go Skate Or Go Home!” A2 “This Is John” A3 “Parking In France” A4 “On the 3-hour-jam” B1 “Rap Signals” B2 “In Good Shape“ B3 “This Is John (Remix 91)” B4 “Strikes” LP2 A Thunder Orchestra C1 “Birch” C2 “Coming Closer” C3 “Reaching Out For That Brand New Little Nothing” C4 “Show You The Way” D1 “Columbarium” D2 “Dropsical” D3 “She Lives In A Dream” D4 “Retribution” [original cassette album] https://youtu.be/S80_AiSXWIs?si=jyvIPPipFIuAoIur [SoundcloudのURLも貼っておきます] https://on.soundcloud.com/DKccZ26Af3hCmGp58 #SiegmarFricke #AThunderOrchestra #EnergyIsEternalDelight #CalaxRecords #SPH #Reissue #2LPs #SplitWork #Germany #Belgium #DirkDeSaever #Electronic #MinimalWave #Groove #Sampling #Experimental #Classic
Electronic / Minimal Wave / Experimental Calax Records 不明Dr K2
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Amon Düül “Disaster”
今回は、Amon Düülの4枚目のアルバム”Disaster (Lüüd Noma)”を紹介します。随分、昔に買ったのと、当時はそれ程プログレに興味がなかったのもあって、内容はよく覚えていませんでしたので、発掘して聴き直してみました。 Amon Düülについてのバイオグラフィーは前回のをご参照下さい。この時のメンバーは、 Ella Bauer, Helge Filanda, Peter Leopold, Rainer Bauer, Ullrich Leopold, Uschi Obermaierの6人です(が、ジャケの中には8人が写っています)。また、私の持っているのは、再発盤なので、オリジナルとはジャケが異なります。それで内容なのですが、どうも傑作ファースト・アルバム作成時のアウトテイク(セッション)を集めたものらしく、全体的にラフな音作りになっています。また、噂では、Amon Düülの活動休止期に、マスターテープを持っていたBASFがメンバーの許可なくリリースしたようです (昔なので許されたのかな?今だったら訴訟ものですね)。とにかく、ザラザラしたギターのリフとバタバタしたドラムが、やたら耳に残ります。A面3曲 (A3”Yeah Yeah Yeah [Zerbeatt]”は56秒の曲)、B面2曲、C面2曲、D面4曲 (D3 “Attitude [Quäär Feld Aus]”も1分の曲)が、収録されており、LP2のC/D面では上記のメンバーにAngelica Filandaが加わった7人編成になっています。噂では、The Beatlesの曲の奇形カバーも収録されているとか?(私には分かりませんでした)。それにしても、A1 “Drum Things (Erschlagzeugtes)”の出だしはめちゃくちゃカッコいいです(ほんの一瞬ですが!)。B面はピアノと打楽器のアンサンブルで中々聴けます。しかしながら、最も音楽的面白いのはLP2C面のC2 “Autonomes (Entdrei)”の2台のドラムのズレっ放しの衝突とそれに被さるパーカッションの乱れ打ちではないでしょうか? まあ、D1 “Chaoticolour (Entsext)”のドラミングと気の無いヴォーカルの組合せやD2 “Expressionidiom (Kapuntterbunt)”のチェロと打楽器の掛け合い(ただし 収録時間は短い)も充分に面白いですが。全体の印象としては、音的な「素材感」がロウな形で提示されている分、Amon Düülのヘロヘロなドラッグ感が出てしまったと言う感じですね。必聴とは言いませんが、Amon Düülの当時のダレたサイケな部分を一度は聴いてみても良いのではないでしょうか‼️ C2 “Autonomes (Entdrei)” https://youtu.be/6Tg79i9GLhU [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lXnyu23fGiHjk1lujWwYCb8ZJhlSXwAL8 #AmonDüül #Disaster #BASF #Rocktopus #Krautrock #Psychedelic #OutTakes #Session #DoubleLPs #音悪い #EllaBauer #HelgeFilanda #PeterLeopold, #RainerBauer #UllrichLeopold #UschiObermaier #AngelicaFilandaAngelica Filanda
Krautrock / Psychedelic Rocktopus (BASF) 不明Dr K2
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The Adverts “Crossing The Red Sea With The Adverts”
The Advertsのファースト・アルバム”Crossing The Red Sea With The Adverts”を紹介します。私が持っているのは、再発盤で、かつライブトラックも集めて2枚組になっている、ファンには嬉しい豪華盤です。ジャケも変更になっており、ゲートフォールド仕様です。The Advertsのバイオグラフィーは前回、書いてありますので、そちらをご参照ください。取り敢えず、この作品でのメンツだけ書いておきます。TV Smith (Vo), Gaye Advert (B), Laurie Driver (Drs), Howard Pickup (G)の4人組です。そして、今回の再発で新たに加えられたのは、C面がシングル・ヴァージョンで、D面がライブ録音となっており、貴重な音が聴けるだけで、テンション爆上がりですね。A面B面は元々のアルバム・ヴァージョンで、A1 “One Chord Wonders”やA2 “Bored Teenagers”からフレッシュなパンク・ナンバーから始まり、有名シングル曲A6 “Gary Gilmore's Eyes”やA7 “Bombsite Boy”と言ったポップ・パンクな曲も入っています。また、B面も、B1 “No Time To Be 21”なんて言うパンキッシュなナンバーから始まり、B6 “Great British Mistake”と言う、私の大好きなナンバーで締めています。全曲、TV Smithが作曲しており、彼のソング・ライティングのセンスが光ります。先述のようにC面は既発のシングル曲を集めたもので、プロデューサーの違うのですが、アルバム・ヴァージョンとの差異があまり無く、その点ではちょっと惜しいですね。まあ、それだけ、The Advertsの曲が完成しているってことかもしれませんが。ただし、アルバムに含まれていない曲(シングルB面の曲”Quickstep”や”We Who Wait)も収録されています。一方、D面は、拙い演奏にも関わらず、初期衝動に任せた貴重な音源が収められており、マニアには堪りませんね。ライナーノーツには、Dave Thompsonが、そしてTV Smithによる解説も掲載されていますので、当時を知る参考になるでしょう。と言う訳で、中堅パンクThe Advertsのファースト・アルバムとその頃の時代を知るアルバムですので、興味のある方は是非とも聴いてみて下さい。 ◼️LP1 A1 “One Chord Wonders” A2 “Bored Teenagers” A3 “New Church” A4 “On The Roof” A5 “Newboys” A6 “Gary Gilmore's Eyes” A7 “Bombsite Boy” B1 “No Time To Be 21” B2 “Safety In Numbers” B3 “New Day Dawning” B4 “Drowning Men” B5 “On Wheels” B6 “Great British Mistake” ◼️LP2 <<Singles>> C1 “One Chord Wonders” C2 “Quickstep” C3 “Gary Gilmore's Eyes” C4 “Bored Teenagers” C5 “Safety In Numbers” C6 “We Who Wait” <<Live>> D1 “On Wheels” D2 “Newboys” D3 “New Church” D4 “Gary Gilmore's Eyes” D5 “Drowning Men” D6 “No Time To Be 21” A6 “Gary Gilmore's Eyes” https://youtu.be/GY3fWYKc03E?si=k-7QEn55lJdfnSX9 [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kqzPN38BYUcTAA3bkW4kw69RZl1NvPeQI&si=NfBK-a1M96Ft29Ph #TheAdverts #CrossingTheRedSeaWithTheAdverts #BrightRecords #1978年 #FireRecords #Reissue #2011年 #FirstAlbum #StudioTracks #LiveTracks #SingleVersion #Punk #PopPunk #TVSmith #GayAdvert #LaurieDriver #HowardPickup
Punk Fire Records (Bright Records) 不明Dr K2
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Amon Düül II “Yeti”
出ましたねー、クラウトロックの中でも名盤と言われているAmon Düül IIの”Yeti”です。彼等にとってはセカンド・アルバムになります(私の持っているのは再発盤です)。この時のメンバーは、Dave Anderson (B), Shrat (Bongos, Vo), Peter Leopold (Drs), John Weinzierl (G, 12弦G, Vo), Falk Rogner (Organ), Chris Karrer (Vln, G, 12弦G, Vo), Renate (Vo, Tambourine)の7人です。またジャケもグーですね。また、Amon Düül IIのバイオグラフィーについては、前回、書いていますので、ここでは省略させて頂きます。それで本作ですが、LP1 (A面/B面)はガッツリ作り上げた曲から成り、LP2 (C面/D面)は即興演奏からなっています。まあ、即興演奏と言っても、ある程度、モチーフがあって、その上でのフリーな演奏ということで、所謂フリー・ミュージックやフリー・ジャズとのそれとは違いますね。また、D2 “Sandoz In The Rain”では、Ulrich Leopold (B), Thomas Keyserling (Flute), Rainer Bauer (G, Vo)がゲストで参加しており、何らかのモチーフがあったのか、泣きのメロディやヴォーカルが聞こえてきて心に沁みます。また、D1 “Yeti Talks To Yogi”ではほんのりと中近東風のメロディが聴取できます。一方、C面は、アルバム片面全て使った曲にしてタイトル曲”Yeti”が収められていますが、これも即興演奏です。緊張感が白熱するインタープレイが心地良いですが、フェイド・アウトしているので、元の演奏はもっと長かったものと思われます。順番が逆になりましたが、LP1ではまあかっちりと曲が決まっていますので、LP2とは違った音楽が聴取できます。A1 “Soap Shop Rock”ですが、組曲風になっており、4パートから成ります。Chris Karrerのヴァイオリンが結構弾きまくっていて、カッコいいです。また録音そのものも、遜色無く、今聴いても全然古臭さは感じさせません。B1 “Archangels Thunderbird”のギターのリフやヴォーカルは聴きものですね。B2 “Cerberus”のボンゴとアコギの絡みから、エレキとドラムへの対比も面白いです。B4 “Eye-Shaking King”のヘビーなサイケ調の曲もヴォコーダーのような変調ヴォーカルも中々カッコいいです。それで、このアルバムで、私が最も注目したのは、Dave Andersonのベースで、彼がいるので、演奏が引き締まっているように思います。やっぱりベースは肝心な楽器ですね。初めて聴いた時は、それ程ピーンとは来なかったんですが、今回、聴き直してみて、その良さをビンビン感じましたねぇ。ちょっと纏まらない紹介になってしまいましたが、機会があれば、是非聴いて欲しい名盤です! ◼️LP1 A1 “Soap Shop Rock” A1a “Burning Sister” (3:41) A1b “Halluzination Guillotine” (3:05) A1c “Gulp A Sonata” (0:45) A1d “Flesh-Coloured Anti-Aircraft Alarm” (5:53) A2 “She Came Through The Chimney” (3:56) B1 “Archangels Thunderbird” (3:30) B2 “Cerberus” (4:18) B3 “The Return Of Ruebezahl” (1:35) B4 “Eye-Shaking King” (6:37) B5 “Pale Gallery” (2:11) ◼️LP2 C “Yeti (Improvisation)” (18:00) D1 “Yeti Talks To Yogi (Improvisation)” (6:06) D2 “Sandoz In The Rain (Improvisation)” (8:55); Ulrich (Guest: B), Thomas (Guest: Flute), Rainer (Guest: G, Vo) LP1 https://youtu.be/FnVT86eQlas?si=Tu35lMzgWbu_PnBM [incompletely full album] https://youtube.com/playlist?list=PLecMImwerB5x9MSs7grNpwOICyRseDiA5&si=wMhcnz47uaBZxdSJ #AmonDüülII #Yeti #Strand #Reissue #1978年 #Liberty #1970年 #Krautrock #Improvisation #Composition #HeavyPsychedelic #DaveAnderson #Shrat #PeterLeopold #JohnWeinzierl #FalkRogner #ChrisKarrer #Renate #Guests #UlrichLeopold #ThomasKeyserling #RainerBauer
Krautrock psychedelic Strand (Liberty) 不明Dr K2
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Throbbing Gristle “Thee Psychick Sacrifice”
皆んな、大好き、Throbbing Gristle (TG)のライブアルバム2枚組です。DiscogsではTGのところには無いようですが、レーベルのIlluminated Recordsには掲載されています。と思ったら、TGのところにはカセット作品として掲載されていました(失敬!)。TGについては、Industrial Musicの提唱者或いは24本組カセットボックス(後に24枚組CDとして再発されてます)で有名ですし、前回もバイオグラフィーについては書いていますので、ここでは省略します。メンバーはいつものGenesis P-Orridge (Vo, B) Peter “Sleezy” Christopherson (Tape操作), Cosy Fanni Tutti (G, Cornett), Chris Carter (Electronics)です。1979年4月12日に英国DerbyのAjanta Cinemaでのライブを録音したものになっています。Genesisのヴォーカルやベースも凄いのですが、Chrisが打ち込みによる3拍子のリズムが兎に角、カッコいい!Psychic TVの来日公演は2回程観に行ったが、やっぱりTGで来て欲しかった。黒を基調に軍服っぽい衣装で4人が並んでいる様は、どう見てもカッコいいのですよ。なので、Genesisが性転換したり整形したりしてからは、殆ど興味がなくなりました。だってカッコよくないから。やはり軍服がカッコいいんです。だから、戦争はやっちゃいけないんですよ。だってナチの軍服ってカッコいいじゃないですか。だから、騙されてしまうんですよ。まあ、その話しは置いておいて、このライブの中でも、”Convincing People”, “Hamburger Lady”, “Five Knuckle Shuffle”はめちゃくちゃ良いです、なので、このアルバムは名曲揃いです。皆さんも、これを聴いて、1979年の英国DerbyでのTGのライブを想って下さい! ◼️LP1 A1 “Weapon Training” A2 “Eeh Ahhoooh” B1 “Convincing People” B2 “Hamburger Lady” ◼️LP2 C1 “Untitled” C2 “Chat Up” C3 “Day Song” D1 “Persuasion” D2 “Five Knuckle Shuffle” https://youtu.be/XP5b8qW6A64?si=WEqwsNy8YiZ9ZwY6 [full album + other songs] https://youtube.com/playlist?list=PLoD6RYNzwGJ_pyxpKnEp1DpVnpTRxrH6L&si=J-aqJJqpHxGC5T0j #ThrobbingGristle #TheePsychickSacrifice #KarnageRecords #Reissue #2LPs #1982年 #IndustrialRecords #Cassette #1979年 #LiveAlbum #AjantaCinems #1979年 #GenesisP-Orridge #Peter’Sleezy’Christopherson #CoseyFanniTutti #ChrisCarter
Industrial Music Karnage Records (Industrial Records) 不明Dr K2