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Asmus Tietchens “4K7”より”Musik An Der Grenze” LP3
Asmus Tietchensボックスの3枚目”Musik An Der Grenze”は1982年にYHR Tapesからリリースされたカセット作品のリイシューです。1987年にAuricleよりカセット作品として再発されています。ここに来て、Asmusらしからぬシーケンサーを用いたリズミックかつヒプノティックなミニマル電子音楽をE面では演っています。何層にも重なり合うレイヤーが心地良いです。代わってF-1のマントラの様な声明をループにした曲は異色中の異色。ヘビーでディープな音像が堪能出来ます(個人的にはCabsの”Three Mantras”を想起させられました)。リズミックな作品とは言え、彼の手に掛かると、非常にエキセントリックな音楽に変容しますね。F-2は反復ではなく、序破急なる展開を持った電子音楽です。やはりこの時代(1982年)の音楽なのでしょうか? 個人的には最も親和性を感じます。なので、皆さん、1980年初期の実験電子音楽を聴きたいと思えば、この作品を聴いて下さい!! 損はしないと確約します。 ◼️LP3: Musik An Der Grenze E1 “Konstrukt 2” (12:26) E2 “Elektrauma 2” (8:40) F1 “Kultmusik Für Ein Altes Land” (10:52); Loop De Vega (Loops, Tape), Okko Bekker (Synth, Perc) F2 “Titanic” (8:11) E1 “Konstrukt 2” (12:26) https://youtu.be/xYZJH48pAeo?si=Ka9j2M8Cn24ySaLP E2 “Elektrauma 2” (8:40) https://youtu.be/LXVur9SaWGo?si=A4RI6b_IdhvlBE2Q F1 “Kultmusik Für Ein Altes Land” (10:52) https://youtu.be/DLq5xtSPXog?si=B73w4tH94v9P3RnJ F2 “Titanic” (8:11) https://youtu.be/e4s3Zcb9hZA?si=HqaYQf_DvgEvQawx #AsmusTietchens #MusikAnDerGrenze #LP3 #4K7 #BoxSet #LimitedEditions #600部 #VinlyOnDemand #Reissue #2007年 #YHRTapes #1982年 #SelfCompilation #Experimental #MinimalMusic #Rhythmic #Chant #ElectronicMusic
Electronic Music / Experimental Vinyl on Demand (YHR Tapes) €85.00Dr K2
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Asmus Tietchens “4K7”より”Musik Aus Der Granzone” LP1
初めてAsmus Tietchensの名前を聞いた時、私は独逸のバンド名だと思っていました。それも、ノイズ・ミュージックを演るグループだと。まあ、そんな訳で、Asmusが実は、ジャーマン・ロックの興隆期から現在に至るまで、柔軟に姿勢を変えつつ、凄い音楽的キャリアの音楽家であると後々に知ることになります。そんなAsmusのバイオグラフィーを少し。彼はHematic SunsetsとかClub of Romeと言ったユニット名を語りながら、前衛音楽の独逸人作曲家として活動してきました。Asmusは子供の頃から実験音楽やミュージック・コンクレートに興味を持っており、1965年に初めて実験音楽の録音をしています。特にシンセ、テープ・ループと言った電子楽器を主に使っていたそうです。1970年代になると、Asmusは、プロデューサーのOkko Bekkerと知り合い、何十年にも渡って、タッグを組んでいます。Tangerine DreamのPeter Baumannは、Asmusの録音物(デモテープ)を聴いて、Asmusのファースト・アルバムをプロデュース行い、その結果、アルバム”Nachtstücke”がリリースされています。そして、1980年にAsmusはEgg Recordsと契約します。彼の初期の録音物の特徴はと言うと、より親しみやすいシンセによる電子音楽で、それは、1984年にNurse With WoundのレーベルUnited Diariesからリリースした”Formen Letzer Hausmusuk”から始まっています。しかしながら、彼は段々とより抽象的なコラージュへと移行していき、1990年からは、Humburgで音響学を教えています。以前と変わらず、彼は録音物を作り続けており、今も昔も多作家ですね。そんな彼に再発の刃を向けたのが、同じ独逸の再発専門レーベルVinyl On Demandで、その結果が、この4枚組LPにオマケの7㌅シングルのボックスセットです。 LP1枚目”Musik Aus Der Grauzone”。このアルバムは元々、YHR Tapesこと、York House Recordingsから1981年にリリースされたカセットアルバムの再発です。因みにこのYHR Tapesは、David Elliottが運営してた弱小レーベルながら、電子実験音楽やアヴァンギャルド或いはインダストリアルなどの作品をリリースしていますが、中々の品揃えです。話しを戻すと、この作品でのAsmusは、中々、アブストラクトな電子音楽を演っています。A面は、電子音のみのアブストラクトな曲ですが、秀逸なのがB面一曲目で、電子音にリリカルなピアノやサックスを絡ませた独自の音楽性をみせてくれています。Asmusがよく名前を聞く割に、彼の作品自体がそれ程よく知られていないように感じるのは、彼の音楽の柔軟で自由な音楽性故でしようか?掴みどころがあまり無いと言うか、言葉で表すことが出来ない音楽であるからでしょうか?これは音楽家にとって最高の賛辞だと思います。「音」に従っての音楽なので、言葉(批評)を介さないが故に、どこまでもハッキリとした形を表さないモノなんでしょう、彼の音楽は❗️と言う訳で、B-1”Unter Der Stadt 2”だけで聴く価値はあると思いますよ。あとB-4”Troglodyten”の電子変調ヴォイスもツボですね。 ◼️LP1: Musik Aus Der Grauzone A1 “Resonanz 1” (7:01) A2 “Resonanz 2” (6:55) A3 “Nach Unten” (11:46) A4 “Sysiphos Gliim” (6:50) B1 “Unter Der Stadt 2” (12:10) B2 “In Der Ebene” (5:25) B3 “Clones” (5:06) B4 “Troglodyten” (5:36) B1 “Unter Der Stadt 2” (12:10) https://youtu.be/1_h1CfZK6aU?si=W5Co7xMK_B2m5Ou_ B2 “In Der Ebene” (5:25) https://youtu.be/zSdD9yDxPe4?si=MkKFl6DKqDkMdWQr B3 “Clones” (5:06) https://youtu.be/S1EasLMHLvc?si=OEPFUugcilRgXFar B4 “Troglodyten” (5:36) https://youtu.be/vHIz5ZGbhaY?si=y2vUXnPtXbHT05me #AsmusTietchens #4K7 #BoxSet #LimitedEditions #600部 #VinlyOnDemand #Reissue #2007年 #YHRTapes #1981年 #SelfCompilation #MusikAusDerGrauzone #1981 #AbstractMusic #ElectronicMusic #SoloWork
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