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Live Skull “Bringing Home The Bait”
私が知らなかっただけなのか? アメリカのNo WaveとJunk Rockとの間のミッシング・リンク的位置にあるバンドがLive Skullで、彼等のファースト・アルバム“Bringing Home The Bait”の登場です❗️メンバーは、Marnie Greenholz (B, Vo), James Lo (Drs), Mark C. (G, Vo), Tom Paine (G, Vo)の4人組で、1980年代には、Sonic YouthやThe SwansやLydia Lunchと共にNYCの4大post-No Wave バンドとかNoise Rock バンドとかと言われてきました。そこで、彼等のバイオグラフィーについて書いておきます。元々は、SFで、Mark C.とTom PaineはCropと言うバンドを、Nahem兄弟(この兄弟は後にRitual Tensionをやり始めます)とやっており、1980年にNYCへと移ってきて、そこで、Julie Hair (Vo)とDan Braun (Drs; Spinal Root Gang或いはCircus Mortに在籍していた)とで、Live Skullを結成しますが、直ぐにJames Lo (Drs)とMarnie Greenholz (B)と交代します。Voは、MarkとMarnieとTomがシャアすることになり、よく知られているライナップになります。それで、1984年に、彼等はセルフタイトルの12㌅EPをMassive Recordsからリリースし、翌年1985年に大手インディーレーベルのHomestead Recordsと契約し、1985年に、本作品でもあるデビューアルバム”Bringing Home The Bait”をリリースします。更に1986年にはややとっつき易いトラックも含めたセカンド・アルバム”Cloud One”を、同年末にはCBGBでのライブを収めたライブアルバム”Don't Get Any on You”を、更に12㌅EP”The Pusherman”もリリースしています。それで、1987年に、BostonのバンドにいたThalia Zedekが、リードシンガー(Vo)として加入し、ほぼほぼ全ての曲でVoを担当します。その時に、James Loが、元RuinのRichard Hutchins (Drs)が交代しています。このラインナップとしては初のアルバム”Dusted”をリリースしています。次に、彼等は、1998年に、より大手のレーべるCaroline Recordsと契約し、6曲入り12㌅EP “Snuffer”をリリース。そしてMarnieが脱退し、代わりに、元Rat At RatでGlenn Brancaの従兄弟のSonda Andersson (B)が加入します。このメンツで、1989年に、アルバム”Positraction”をリリースし、より親しみやすい曲を録音していますが、商業的成功が無かったと言う理由で、1990年にバンドは解散しています。ザックリとLive Skullの流れとしてはこのようになります。 それで、本作品でもあるファースト・アルバムの内容について紹介していきます。確かにパッと聴いた印象はSonic Youthっぽい感じがあり、同系列のNoise Rockとして括られるのは分かりますが、Sonic Youthよりも聴き易いですね。その類似性って、多分、両方とも男女がヴォーカルを取る点とヴォーカル・スタイルが似てい点、2本のギタリストの存在とそのリフが似ている点などなんだと思うのですが、やはり、カリスマ性や変則チューニングの使用などの点で、Sonic Youthが頭一つ出ているのでは?と思います。しかしながら、それが悪い訳ではなく、Live Skullの聴き易さとかにも反映しているとは思いますので、リスナーによってはこちらの方が好きと言う方もいると思います。なので、今からでも遅くないので、Live Skullを聴いてみて下さいな。 https://youtu.be/zum5vrdPaAs #LiveSkull #BringingHomeTheBait #HomestaedRecords #NoiseRock #Post-NoWave #JunkRock #MarkC. #MarnieGreenholz #JamesLo #TomPaine #SonicYouth
No Wave / Junk Rock Homestead Records ヤクオフDr K2
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Big Black “The Hummer Party”
ご存知、コレポリ的に駄目な曲ばかりを書いていたSteve AlbiniのパンドBig Blackの初期のアルバム曲などを集めたアルバム”The Hammer Party”を紹介します。Big Blackのバイオグラフィーは以前に書いたと思いますので、ここでは省略させて頂きます。一応、メンバーだけ。結成は1981年でイリノイ州のEvanstonで。メンバーはSteve Albini (Vo, G), Naked RaygunのメンバーだったSantiago Durango (G)とJeff Pezzati (B)で、1985年にはJeffの代わりにDave Riley (B)に代わります。しかし、実はSteveは、このメンバーになる前に一人でB, G,VoとRoland TR-606を使って宅録して、Big Black名義でEP”Lungs”を出していたのです。SteveはBig Blackの後にRapemanと言うバンドをやっていましたが、バンド名がヤバ過ぎて、批難轟々で、特に人権団体からの批判が強く、1年程で解散しています。話しをBig Blackに戻すと、彼等の音楽的特徴は金属質なキンキンしたギターとペースから成り、ドラムの代わりにドラムマシンを使っていることと言えるでしょう。また、Steveの歌詞は殺人、強姦、幼児性愛、放火、人種差別、女性差別といった社会のタブーとされる事象を積極的に扱っています。だからヤバいんですよ。しかもライブではギターもベースもストラップを肩から掛けずに腰のベルトで装着しています。 それで、本作品ですが、初期のEP”Lungs”と ”Bulldozer” の収録曲をコンパイルした内容になっています。それと、毎回そうなのですが、ジャケがどれも暴力や奇形やセックスなどを連想させるもので、これもこのバンドのヤバい一因ですね。それで内容ですが、尖った針金の様なギターてで頭の中にかき乱す様なプレイが全編フィーチャーされており、ベースさえも鋭角的でゴリゴリと言うよりもギリギリと形容されるような音作りがなされており、これがRoland TR-606のリズムマシンのビートに合わせて叩きつけられるという様なサウンドになっています。ただこれを録音した頃(“Lungs”サイド)はSteveが自分の部屋で録音していたこともあるみたいで、ちょっとチープな感じがしていますね。私はCDの方を先に聴いていたので、ちょっと残念な感じです。また、後にはライブ音源でしか収録されていない”Cables”がスタジオ録音ヴァージョンで収録されているのはラッキーでしたね。歌詞はよくは分かりませんが、まだ、それ程のヤバさは無い様にも思えます(実際にはヤバいのかも?しれません)。初期のBig Blackを知りたければ、この作品はお薦めです。しかし、宅録から始まって、ここまで来るとは、、、ある意味、私もやりたかったことなので、凄いと思います(私の場合はThe Bikini Pigsですね)。では皆さん、悪夢の時間です、目を閉じて、Big Blackを聴きましょう! ◼️Lungs A1 “Steelworker” A2 “Live In A Hole” A3 “Dead Billy” A4 “I Can Be Killed” A5 “Crack” A6 “RIP” ◼️Bulldozer B1 “Cables” B2 “Pigeon Kill” B3 “I'm A Mess” B4 “Texas” B5 “Seth” B6 “Jump The Climb” https://youtu.be/HIGWGh3F-Iw?si=XI1FdF9FdTC9DCVj #BigBlack #TheHammerParty #HoneSteadRecords #SelfCompilation #JunkRock #PunkRock #NoiseRock #宅録 #SteveAlbini #SantiagoDurango #JeffPezzati #DaveRiley #TR-606
Noise Rock / Junk Rock Homestead Records 不明Dr K2
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Big Black “Atomizer”
実は私、Big Black大好きなんですよ。特にこの辺りのアルバム(CDですが)は集めました。先ず、曲名見た時の何とも言えない「ヤバさ」と実際に聴いてみたトリオのアンサンブル、完璧です!まあ、この頃のヤバさについて、現在のSteve Albiniは「若気のの至りだった」と今になって反省してるようですが。試しにこのパンドの後進であるRapemanやShellacも聴いてみましたが、何れも物足りないかったですね。その前に、少しバイオグラフィーを。Big Blackは、イリノイ州で結成されて、1981年〜1987年に活動していたjunk系(あるいはNoise Punk系)のロック・トリオで、Steve Albini (G,Vo)が、Naked RaygunからSantiago Durango (G)とJeff Pezzati (B)を引き抜いて結成されました。後にJeffの代わりにDave Riley (B) が加入しています。そもそも、パンク・ロックが好きだったSteveは、大学生時代にレコードを作ろうとして、ドラムマシンTR-606を購入し、自宅でG, B, Voを新たに購入した4チャンネルMTRで録音してました。それで出来た作品”Lungs” EPとなります。この頃にBig Black(そのバンド名は大きなものとか黒いものは子供は怖がるからとされています)と言うパンド名を思い付いていたようです。1983年になると、Steveは大好きだったNaked RaygunからVoのJeffを引き寄せ、ベースを弾いてもらうことに。更に同パンドからギターのSantiagoも誘い、Big Blackのラインナップが決定されます。その後、シカゴ以外の都市にもツアーを行い、人気を博します。しかしなから、Steveの歌詞(殺人、強姦、幼児愛、放火、人種差別、女性差別といった社会のタブーとされる事象を積極的に扱っている)がしばしば問題になりました。これは何となく私にも分かります。また、彼等は商業的レーベルやブッキングマネージャーやローディなどを相手にせず,出来ることは何でも自分達でやっています。なので、人気があっても大手レーベルとはサインしていません。ここら辺は潔いですね。そうしている内に、彼等のファーストフルアルバム”Atomizer”を1986年にリリース。配給はHomestead Recordsに任せていました。ギターサウンドはより金属質にキリキリと、最早、ギターとベースは電流を通した有刺鉄線のようなノイズ発生器になり,マシン・ビートを合わせていましたし、歌詞もより過激になっていました。そして、1987年にセカンドスタジオアルバム”Songs About Fucking”をリリース、加えて、”Sound of Impact”(1986年)と”Pigpile”(解散後の1992年)と言うライブアルバムもリリースしております。Big Black解散後、皆さんも知っての通り、Steveはレコーディング・エンジニアとして働いています。 それで、本作品ですが、兎に角,歌詞がヤバいです。またBig Black特有のギター・アンサンブルはいつ聴いても凄いですね。私もこれを聴いて、Spot On Pantiesをやろうと思いましたから。まあ、それは兎も角、ヤバい音楽に触れたかったなら、このアルバムを聴いてみて下さい。 A1 “Jordan, Minnesota” (3:23) A2 “Passing Complexion” (3:08) A3 “Big Money” (2:32) A4 “Kerosene” (6:08) A5 “Bad Houses” (1:12) B1 “Fists Of Love” (4:24) B2 “Stinking Drunk” (3:30) B3 “Bazooka Joe” (4:46) B4 “Strange Things” (3:55) B5 “Cables (Live)” (3:13) https://youtu.be/03cDvRl3edo?si=X2QhCPKv-XPAGcJj [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_maatX5f_ku7sMxz5Xa9r8dfi6ZfO39zBw&si=zEUPM_ghHAwnHZvd #BigBlack #Atomizer #HomesteadRecords #FirstAlbum #Porn #Rape #Drugs #Homosexual #Taboo #SteveAlbini #SantiagoDurango #DaveRiley #NakedRaygun
Noise Punk Homestead Records 2500円位?Dr K2