近鉄モ2253+モ2255

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■モデルについて
大坂線特急2250系の格下げ後のモデルです。昭和51年頃の製品だと思います。3扉化されたモデルですが、初期製品によくあったチョコレート色に近いマルーンつや消しに埋め込みの大きなダイヤレンズをつけています。屋根も深く、角張った実車のイメージとはかけ離れた鈍重なスタイルに仕上がってしまっています。2255は2次車で実車の正面窓はHゴム支持になっているので製造エラーになってしまっています。名古屋栄にあった百貨店には地元模型店が入店していて、ロコモデル製の名鉄の完成車体に混じってこのモデルも陳列されていましたが、近鉄とはおよそ思えないスタイルで人気はなく売れ残っていたのを覚えています。
■実車について
2250系もビスタカー10100系に続く高性能特急車が投入されると次々に一般車に格下げされ、昭和38年で特急の使命を終え3扉化されましたが、その後も長く急行運用に用いられ、活躍の場が名古屋線に移っても最大6輛で運用されました。まだ急行ではたばこが吸えた時代、名古屋からの帰路で2250系急行に乗車したときに、クロスシートに座ることができ古い車両ながら特急車さながらの快走ぶりで優等車の品格を感じたものです。

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