近鉄モ632

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■モデルについて
奈良線で活躍した600系のモデルです。真鍮製メーカーズプレートが付いた昭和40年代半ばの初期製品だと思います。まだ分売パーツが十分なかった時代で、小さな車体にカワイモデルの大きなパンタグラフと日光モデルのKS-33Eを付けています。それでもあかね色に近い旧マルーン色を纏って実車の雰囲気を良く捉えています。同形の400系を含めて制御車や付随車なども数多くのキット、完成品が販売されていましたが、製造ロットにより色調や取り付けパーツが異なっています。

■実車について
モ632は昭和24年製の奈良線用増備車で、昭和37年からの片運化工事を受けています。旧生駒トンネルの車輌限界から小型車が増備されましたが、400系や旧奈良電車輌を含めて昭和44年の1500V昇圧に合わせ4輛ユニット編成に整備されました。その中でモ632も工事を受けモ619に改番されました。新生駒トンネンル開通後も活躍しましたが8000系の大量配備により昭和52年までに廃車となりました。

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