近鉄モ11407

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■モデルについて
鉄道模型を趣味にするきっかけとなったモデルです。昭和47年頃の製品で、それは1年に1度しか買い物に行けない某百貨店の鉄道模型売り場のショーウインドウに並べられていました。ダイヤカットのヘッドライトレンズが光輝くフロントマスクや厳ついダブルパンタグラフが実車の特徴をよくあらわしており、名古屋駅の5番特急ホームから発車する名阪ノンストップ特急をそのままにミニチュア化されたモデルにすっかり魅了されました。その売価は12,500円で子供にはとても手の届くものではありませんでした。長年探し求めていたモデルでしたが、綺麗なこのモデルを手許に置けたのはあれからほぼ半世紀を経てからのことです。
■実車について
昭和38年に旧性能特急車を置き換えるために登場した高性能特急車輌で新エースカーと呼ばれています。電動車2輛のユニット編成に付随車を1~2輛を増結できる性能をもっています。3輛を固定ユニットとしてからはパンタ車が先頭に立つことはなくなりましたが、それまでは2輛の名阪ノンストップや4輛で運用された姿も写真に収められています。前方にオフセットしたパンタグラフと逆三角形の特急エンブレム、勇壮感溢れるフロントマスクの塗り分けが魅力的です。

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