LOOPY(ルーピー)

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1990年代初頭に流行した子供向けの電子手帳やパソコン・ワープロなどの電子玩具に、従来から存在した女児向けメイキングホビー玩具の要素を取り入れたテレビゲーム機である。カシオの持つ電子計算機とラベルプリンターの技術を遊びに昇華させ、コンピュータゲームとシール作成の融合を特徴とした。本体パッケージには「ゲームが楽しい! シールがうれしい! 」「32ビット RISC CPU搭載」などのキャッチコピーが記載されている。ルーピー本体や初期に発売された各ソフトの説明書では本体をSV-100と型名表記し、ルーピーの名は明記されていない。
ルーピー本体だけでは動作せず、ロムカセットにて供給される専用ソフトウェアを本体に接続し、テレビ受像機へ表示された画像を見ながら使用する。専用ソフトにはシール作成ソフトだけでなくアドベンチャーゲームやシミュレーションゲームも用意された。いずれも表現手法は一世代前のスーパーファミコン程度であり、リアルタイム3DCGを採用したソフトはない。プレイヤーは専用コントローラまたはマウスを用いテレビ画面上でシールデータを作成し、シールは本体に内蔵されたプリンターとシールカートリッジにより印刷・出力される。
本体と専用ソフトは単品販売されたほか、後に本体とソフト2本・シールカートリッジ3個を同梱した「ルーピーセットA」「ルーピーセットB」も供給された。発売翌年には初期のソフト2本が「発売1周年記念 ルーピーソフト特別セット」と書かれた紙テープで帯止めされ廉価販売された。
対象層は小学生程度の女児とした。機器のロゴマークはハートを左右に2つ重ねたデザインとし、製品の箱には白を基調に色とりどりのハートが配置された。専用ソフトは少女または動物などのキャラクターを主人公とし、動物や花・菓子などの食べ物をあしらったシールの作成機能が用意され、ファッションや占いなどの要素を取り入れた。広告には当時10代の榎本加奈子を起用し、対象層にアピールした。しかし同世代のSCEのプレイステーションやセガ・エンタープライゼスのセガサターン、そして翌年任天堂が発売した64ビットRISCCPU搭載のゲーム機NINTENDO64が市場を独占する中、ルーピーはゲーム機としても認知されず、市場から淘汰された。(Wikipediaより)

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