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美女と液体人間 完全盤
その筋の人なら知らぬ者のないS.L.C.=サウンドトラック・リスナーズ・コミュニケーションズから「東宝特撮映画音楽全集」の記念すべき第1弾として発売されたもの。この作品を1発目に持ってくるだけでも驚きなのに、他には『ガス人間第一号』だの『マタンゴ』だの『白夫人の妖恋』だのというマニアックなアイテムを揃え、すべて1作品1アルバム、堂々「完全盤」と銘打ってのリリースが凄い。
それはさておき、中でも佐藤勝が音楽を担当したこの1958年作品、極めて完成度が高い。佐藤勝は、伊福部昭に次いで多くのゴジラシリーズの音楽を手がけた人で、かの名曲「メカゴジラのテーマ」の生みの親であり、黒澤明や岡本喜八監督作品でも活躍した、我が国を代表する作曲家である。
この作品では、まず、液体人間関係の気色悪い曲がいい。使っている楽器はミュージック・ソウ……びよんびよん伸びる鋸ですね。「お~ま~え~は~あ~ほ~か~」のノコギリ、で「あぁ、あれか!」と膝を叩いた方、あなた、関西人ですね?そうです、横山ホットブラザースが使っている楽器です。「ブラザーズ」じゃなくて「ブラザース」ですよ。ここんとこが重要です。
そして何より、主役の白川由美がクラブの歌手という設定なので、クラブ用のBGMが充実、背景音楽としてのジャズが素晴らしい!コンボでスイング!そんじょそこらのジャズ・アルバムを聞いてる暇があったら、これを聞きたまえ!また、ジャズ・シンガーで、大橋巨泉の初代奥さんであるマーサ三宅が白川由美の吹き替えで歌ってたりするので本格的。佐藤勝だけでなく、昔の作曲家さんは(進駐軍との関係なのか)ジャズ畑の人が多いですから、サントラファンとジャズファンは重なると思うんですが、いかがでしょうか。
woodstein
2021/08/29 - 編集済み「その筋」って、どの筋なのかしら? 私のようなサントラファンで、SLCのサントラ盤CDをしこたま保有している者は、やっぱりその筋になっちゃうのかしら(笑)
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大吉GUY
2021/08/29バリバリの筋者ですね(笑)
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woodstein
2021/08/30「バリバリの筋者」の認定を戴きましたので、少し雑感を。日本の作曲家にジャズ畑の人が多いというのは、少しピンときませんでした。映画音楽のファンであるにもかかわらず、日本の作曲家事情に明るくないのは情けない限りです。で、「ジャズ畑」というと、アメリカの作曲家の方が多いというイメージですかね。ヘンリー・マンシーニ、ジョン、バリー、ジェリー・ゴールドスミス、ジョン・ウィリアムズなど枚挙に暇がありません。
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Jason1208
2021/08/29 - 編集済み佐藤勝先生の「美女と液体人間」タイトルは、“運動会みたいな音楽”で見たことある人には通じるんですよ。^^;
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オマハルゲ
2021/08/29脳天気なテーマ曲ですよねw
不気味な液体人間とのギャップが・・・
https://muuseo.com/omaharuge102/items/1116
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大吉GUY
2021/08/29マタンゴのタイトルテーマも大概です(笑)
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オマハルゲ
2021/08/29水野久美が歌うシーンがあちらではツボみたいですねw
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Jason1208
2021/08/30そういえば、『It Came From Hollywood』でも、水野久美さんの歌唱シーンがピックアップされてました。(32:11あたりから)
https://muuseo.com/jason1208/items/425
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