映画のような人生 / 林有三&サロン’68

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 ポッカコーヒーオリジナル(通称:顔缶)みたいな人たちがいっぱいのジャケットのアルバムは、角松敏生のレコーディングやツアーのサポートをしたり、クニモンド瀧口のユニット「流線形」に参加したりしていたキーボード奏者、林有三率いるサロン・バンドのデビュー作。この人は、幼少時からヨーロッパ映画やマフィアもののサントラ盤、イージーリスニング全集(「母からプレゼントされた」んですって。なんて良い環境だったんでしょう。羨ましい)なんかに囲まれて育ったそうで、その原体験を見事に反映させ、ジャズ、ボッサをベースに、オルガン、パーカッション、更にストリングスとスキャットが乗る、昔懐かしい雰囲気満点の一枚に仕上がっています。かなり良質、極上のラウンジ・ミュージックです。こういうアルバムにこそ「BGMに最適」と賛辞を贈りたい。主張しすぎて生活の邪魔になったりせず、むしろ人生に彩を添えてくれる、まさに「人生のサントラ盤」です。こんなサントラが流れる「映画のような人生」を送ってみたいものですなぁ。主役がダメなら脇役でもチョイ役でもいいから。

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