- Railwayfan Museum
- 331F 航空館 全日空商事 1/200スケール
- 全日空商事 【1/200】【NH20123】 ANA B747-400 "マリンジャンボ"
全日空商事 【1/200】【NH20123】 ANA B747-400 "マリンジャンボ"
ANA B747-400
"マリンジャンボ"
レジ JA8963
マリンジャンボはANA累計搭乗客数が5億人に達したことを記念して誕生した特別塗装機である。
ANAは平成2年(1990年)9月、お客様から最初に選ばれる航空会社を目指すという企業目標「THEFIRST CHOICE」を掲げた。平成3年(1991年)3月、活動の一環として社員意識改革・業務改革のアイデアを社員から募集したところ子どもたちから旅客機のカラーデザインを募集するという提案が多数含まれていた。
平成4年(1992年)8月、創業以来の累計で5億人のお客様をお迎えできたことに感謝の気持ちを表す象徴として時世界最大のハイテク旅客機BOEING747-400「テクノジャンボ」1機のカラーデザインを全国の小中学生を対象に募集することになった。公募期間は平成4年(1992年)12月20日~平成5年(1993年)1月31日。応募作品は有効応募総数で20,110点にのぼり実機への塗装を考慮してボーイング社のスタッフがアドバイスに加わるなど選考と審査は慎重に進められた。
社外審査員として作家の倉本聴さん、シンクロナイズドスイミングの小谷実可子さん、漫画家のサトウシンペイさんを招き最終審査の結果、千葉県市川市高小学校6年生(応募時/現在はプロのデザイナー)の大垣友紀恵さんの作品が採用され、ジャンボジェットを大きなクジラに見立てたユニークなデザインがANAが発注した新造機BOEING747-400型の第12号機に施されることになった。マリンジャンボの愛称はデザインの決定にあわせてANAグループ社員から募集し決定した。マリンジャンボのBOEING製造番号は25647、機体登録番号JA8963。特別塗装はボーイング社の全面協力のもとで行われ12色のペイントを使って8日の塗装期間(ANA機は通常4日間)をかけて完成した。使われた塗料の量は約1トンに達した。世界最大級の旅客機であるBOEING747-400型の機体デザインを小中学生から募集するという試みは世界でも初めてのものでありボーイング社のエバレット工場をロールアウトするとアメリカ国内でも話題を呼び日本へのフェリーを前にシアトルでもお披露目のフライトが行われて注目の的となった。シアトルで引き渡されたマリンジャンボは太平洋を9時間40分で横断無着陸飛行し平成5年(1993年)9月2日、多くの報道スタッフが待つ羽田空港の50番スポットに到着した。受け入れ整備の後、平成5年(1993年)9月12日の羽田一札幌NH63便よりANA国内線に就航した。初便出発にあたりLドア脇に大垣友紀恵さんによりサインが入れられた。マリンジャンボの機内は就航から12月下旬まで2階席を72席に12席減らした「ゆったりキャビン」を設定、客室内は海をイメージし普通席を紺色に統一、客室乗務員はオリジナルエプロンを着用した。マリンジャンボの就航は明るい話題としてANAの予想をはるかに超える大きな反響となり全国の空港から就航依頼が相次いだ。マリンジャンボは平成7年(1995年)5月、特別塗装機としての運航を終えて一般塗装になりANA国内線機材として活躍した。その後BOEING747-400型には多くの特別塗装が施されたがBOEING747の退役にあたりマリンジャンボを最も思い出深い特別塗装機とするファンが多かった。
〜デザインのコンセプト(大垣友紀恵さんの応募時の説明文より)〜
「海面からジャンボを見上げたクジラは、ぼくだって海よりもっともっと広い大空をジャンボ
マリンジャンボみたいに泳いでみたいなって、きっと思っているよ。1万メートルの上空でタコ揚げをしたらすごいだろうなって考えているのはタコ。ぜひともビューンと思いっきり飛んでみたいと思っているのはトビハゼ。イカは大空ならシンクロナイズドスイミングが上手にできるって…!?プーッとふくらんで、空いっぱいにシャボン玉を飛ばしたいのはフグ。クラゲはやっぱりフワフワ、イソギンチャクはちゃっかりジャンボにはりついて、タイはスーツケースを持って一度空を旅行してみたいって・・。私がジャンボにデザインして、海のみんなの夢をジャンボにによるサインが入れられた。
「かなえてあげたいなあ。大空を泳げるチャンスは今しかないものね。」
