- Railwayfan Museum
- 305F 航空館 Gemini jets 1/400
- Gemini jets 1/400 L-1011 court航空
Gemini jets 1/400 L-1011 court航空
court航空 L-1011
レジ C -BAAA
ロッキード L-1011 トライスター は、ロッキード社(現・ロッキード・マーティン社)が開発・ワイドボディ3発ジェット旅客機。
形式の1011はテンイレブンと読み、トライスター という愛称はロッキード社が公式に名づけたもので、これは、エンジン3基をオリオン座の「三ツ星」になぞらえていることからである。
1960年代、ターボプロップ(プロペラ機)機であるロッキードコンステレーションや、エレクトラでヒットを飛ばしていたロッキード社は、ライバルメーカーのボーイング社やダグラス社がジェット機開発に力を注いでいく中、まだターボプロップビジネスに力を入れ、すでにジェット開発に遅れをとっており、こうして飛行機がターボプロップからジェット化してゆく中でロッキードの旅客機の売れ行きは急激に落下していった。
このような事情からトライスターは同社が起死回生を狙って投入した機体である。
発表時の発注数は順調で、上手く軌道に乗ったものの、いざ蓋を開けてみればエンジンの開発遅延や生産の不良などで早くも販売不振となってしまった。
この機体以降、ロッキードは旅客機を開発しておらず、これは元々軍用機の開発が主であるロッキードにとって旅客機部門は苦手だったのかもしれない。
court line(コートライン)は、イギリスで1905年に不定期貨物船会社として設立され、1960年代より、造船とチャーター航空に特化した会社となった。
チャーター航空部門は、1960年にオート・エアラインズとして設立され、主に休日や夏季に飛ばすことが多く、目的地はスペインや地中海といったヨーロッパのリゾート観光地が設定され大ヒットし、リゾートツアーエアラインとしての草分け的存在となった。
1970年になると、社名を"court airline"に変更。
これを機に導入した機体はすべて、オレンジやマゼンタ、エメラルドグリーンのといったド派手な色をペイントした。
モデルのL-1011もこの時に導入されている。
塗装による存在感は大きく、どの空港でもすぐにcourtの飛行機だとすぐに分ったという。
しかしこの時、同系統のチャーターエアラインが増えたことにより、リゾートツアーの顧客獲得数などの競争が激化。
court航空は苦戦を強いれられ、コストを上げつつさまざまなサービスに力を入れるも、これが傷口に塩を塗る結果となってしまった。また1974年は西アラブでのオイルショックが、燃料の調達も困難になり、さらに追い討ちをかけた。
こうしてcourt航空は奈落の底に落ちることとなり、1974年に倒産。
同時に行なっていた造船などのグループ会社もこの時に清算された。
モデルはジェミニ ジェッツの過去のエアラインを集めたシリーズ「rétro jet」より発売されたもの。