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- 119F あゝ愛しの愛称板
- 愛称板 特急 とき 指定席 ◯シク
愛称板 特急 とき 指定席 ◯シク
特急「とき」は高崎線、上越線、信越本線経由で上野〜新潟を結んだ特急列車である。
1962年6月のダイヤ改正で登場した、上越線初の特急列車で161系直流特急型電車(後の181系)を用いて運用を開始。
意外と知られていないが、1967年から1973年まで、1往復が東京駅に※乗り入れたことがある。
1974年より、上越線用に開発された183系1000番台が投入、1982の上越新幹線開業に伴う、在来線特急「とき」廃止まで181系と共に活躍を続け、現在名称は新幹線へとバトンタッチされている。
名前の由来は天然記念物である佐渡島の鳥"トキ"から。
さて、愛称板の所属表記は◯シクとなっているが、シクという電報略語の駅は全国にあるものの、この特急が通る近辺の駅では新宿駅しか存在しない。
ときは上記の通り上野駅発の列車あり、新宿駅とは無縁の列車である。
オーナー的に予測を立ててみた。
まず一つは181系特急電車である。ときのイメージが強い181系だが、落成時当時は最新の特急電車ということで、ときならず「あさま」や「あずさ」に導入されていたことがあり、この「あずさ」がカギだ。
あずさは新宿発である。このことから、181系をあずさとときで共同で使用していたためではないかと考えた。
イメージとしては、松本から来たあずさが、新宿駅到着後、ときとしてヘッドマークなどを付け替えて上野駅に送り込み、そのままときとして運用に就く。
と考えてみたが両者ともドル箱特急で、車両は両者とも足りているはず、まして年代は60年代であり愛称板がプラスチックでやけに新しい。この時代は鉄板やホーロー製が多かったはず。
2つは臨時列車ブーム。80年代後半から90年代バブル期の頃、多数の臨時列車が運行され同時に各地でリバイバル列車ブームがあった。
かつて運行していた列車を復活させるということなのだが、その中に183系グレードアップ車を利用した新宿駅発のときがあったという記録がある。
おそらく、こちらの方ではないかと思われるが、詳細は不明。
しかしこの愛称板が名列車の物であるということは間違いない。
◯シク 新宿駅 裏面なし。
※今でこそ、上野東京ラインで上野〜東京は繋がっているが、1973年辺りまで両駅が繋がっていたことがあり東北線や常磐線ではなく京浜東北線の扱いであった。
この路線は戦後、貨物線や回送列車の送り込み線路として敷かれた。
この路線を利用して東北線、上越線、常磐線の急行、特急・急行が多く乗り入れていた。
その中には特急「ひたち」もおり、上野東京ラインが開通する以前にも東京駅に来ていたのだ。
この路線は東北新幹線のホームを建設するためのスペースを確保するため撤去された。