Pezzottaite(non-enhancement)0.153ct

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<鉱物の説明>
ペツォッタイトは2022年11月、マダガスカル南部アンチラーベの南西に約140km進んだサカヴァラナ鉱山で発見された。
名前の由来はフェデリコ・ペツォッタ博士にちなみ、2003年9月にその名前がつけられた。
※サカヴァラナ鉱山は既に掘りつくされたと言われている。
ラズベリル(Raspberyl)と呼ばれているのは、緑柱石の一種と思われていた為。

ピンク色が基本であるペツォッタイトは、マンガンイオン由来であり、ルベライト(紅電気石)等と同じである。
濃い色のペツォッタイトは目を引くと同時に、内包物が多くとも価値が高くなるイメージがある。
宝石質は非常に少なく、基本的にはクラック等の内包物が入り込む。
その為、含侵処理が基本的に施されているとされ、それによる価値の減退は他の宝石と比べて小さい。
内包物の多さから、チューブインクルージョンによるシャトヤンシー効果を見せる物がある。

<鉱物データ>
分類   ケイ酸塩鉱物(サイクロケイ酸塩鉱物)
化学式   Cs(Be2Li)Al2Si6O18
結晶系   三方晶系
へき開   なし
モース硬度 8
光沢   ガラス光沢
色   橙色、桃色、赤色
条痕   白色
屈折率   1.60-1.62
比重   3.1

<その他コメント>
こちらのペツォッタイトは2024年10月に行われた宇都宮ミネラルマルシェにて購入した。
業者との会話で、「100pc程の中から厳選した石を仕入れた」という事で、6pc程の小粒の未処理が陳列していた。
基本的には含侵処理がされ、それでも内包物(クラック)が多いのに、この素晴らしく綺麗なピースを揃えた訳だけだが、
初日と二日目の昼(ボクが声掛けする迄)は見向きもされなかったそうだ。
こちらの業者はメインは指輪などの宝飾品
取り揃えた未処理のペツォッタイトは0.15-0.18ctだったので、その中で一番内包物が綺麗な物を購入させてもらった。
ペツォッタイト自体は含侵処理が基本であり、拘りが無ければレアストーンの中でも誰でも手に入れる事が出来る分類だと思う。

参考文献(敬称略)
GSTV https://gstvfan.jp
wikipedia https://ja.wikipedia.org

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