Hasegawa 1/24 プラモデル ランチア ストラトス HF ストラダーレ(公道仕様)

0

2023年12月頃、還暦を迎える父親に贈る為に、ちょっとしたガレージと共に製作。

イタリアの自動車メーカー、ランチアは、自動車競技であるラリーの勝利の為だけに作られたような、市販車では唯一無二なモデルであるストラトスを73年ごろ発表(市販車)。

勿論、ラリー勝利しか視野に入っていないような市販車はこの世に存在するが、それらのほとんどはベースとなるモデルが存在する。例えば、GRヤリスは言わずもがなヤリスがベースで、ランエボだってランサーという小型セダンがベースだ。しかしストラトスにはベースがない。全ての設計がラリー勝利のためだけに行われたようなものだ。

カロッツェリアのベルトーネがコンセプトの発案から関わっている。フェラーリのV6エンジンを譲ってもらい、ミッドシップに搭載。シャシーの発案と、ラリー活動のバックアップはダラーラといった感じで、オール・イタリアで取り組まれている。イタリアの自動車業界は、特にモータースポーツ活動に関わる車両の開発はいつもこのような傾向があった。そしてストラトスはWRCなどで数々の輝かしい成績を収めたことはご存知の方も多いかと。

製作はほぼ素組みである。ボディカラーやホイールなど、カラーリングは実在するものをなるべくそのまま再現している。ヘッドライトはパーツの付け替えで開閉いずれも選べる。補助ランプ、リアスポイラーも一応組み立てたが、父親はそのいずれも取り付けずに、そのまま飾っている。これはこれでベルトーネデザインの良さがよく読み取れていい感じ。ガレージは「リシャールボックス」に影響を受け、100均で材料を揃えて、木の枠にガレージっぽい骨組みを竹ひごで加え、清潔感を残しつつも簡単ながらそれっぽくロゴ等でデコレーション。

模型は信頼と実績のハセガワ。僕はハセガワの最近作に絶大な信頼を置いているが、今回の制作でさらにそれが深まった。きっちりていねいに組み立てようとすると、それに応えて高クオリティに仕上がってくれる。つくづく完成品ミニチュアカー要らずだなとハセガワの模型に対して思う。

Default