Sáenz Peña, Roque　（ロケ・サエンス・ペーニャ）

アルゼンチン　1957年

ロケ・サエンス・ペーニャ（Roque Sáenz Peña, 1851年3月19日 - 1914年8月9日）は、アルゼンチンの弁護士、政治家であり、アルゼンチン共和国の第11代大統領を務めた人物です。彼は、アルゼンチンの民主主義に大きな影響を与えた選挙法改革で知られています。

サエンス・ペーニャは、アルゼンチンのブエノスアイレスで、裕福で影響力のある家族に生まれました。彼の父、ルイス・サエンス・ペーニャもアルゼンチンの大統領を務めたことがあり、彼は幼少期から政治と密接な関係を持っていました。ロケはブエノスアイレス大学で法学を学び、弁護士としての資格を取得しました。

サエンス・ペーニャは、若い頃から政治活動に関心を持ち、さまざまな公職を歴任しました。彼は1877年から1880年までアルゼンチンの下院議員を務め、その後は外交官として活躍しました。特にペルーとの外交関係において重要な役割を果たし、1884年から1886年までペルー駐在アルゼンチン大使を務めました。

1910年に、サエンス・ペーニャはアルゼンチン共和国の大統領に選出されました。彼の大統領任期（1910年 - 1914年）は、アルゼンチンの選挙システムにおける画期的な改革で知られています。1912年に成立した「サエンス・ペーニャ法（Ley Sáenz Peña）」は、男性市民に対する強制投票と秘密投票を導入し、選挙プロセスの公正さと透明性を大きく向上させました。この法律は、アルゼンチンの政治体制を根本的に変え、より民主的な選挙を可能にしました。

サエンス・ペーニャは、任期の終わり頃に健康を崩し、1914年に在任中に死去しました。