珪孔雀石 (chrysocolla) 仏性寺鉱山 #0591

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珪孔雀石はケイ酸鉱物の一種で、孔雀石の炭酸がフィロケイ酸に置き換わった化学組成となっており、孔雀石と一緒に産することも少なくありません。本標本でも青緑色の光沢のある部分が珪孔雀石で、緑青色の部分は孔雀石と思われます。(1~2枚目背景をソフトウエア処理しています。)

仏性寺鉱山の銅鉱床は輝水鉛鉱鉱床の上方150m付近の粘板岩と蛇紋岩との接触部に存在しており、鉱脈付近では蛇紋岩が変質して粘土鉱物の滑石や絹雲母などを生じ、粘板岩は珪化作用が進んでいます。銅鉱脈は酸化が進んでおり、輝銅鉱、赤銅鉱、孔雀石、珪孔雀石など二次的生成にかかる鉱物が大半を占めています。

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