雪花石膏 (alabaster) 朝日鉱山 #0528

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オレンジ色をした雪花石膏で、粘土層中から果球状で産します。雪花石膏は細かい結晶が集まってできた塊状の石膏で、軟らかくて粘りが強く古来彫刻材に用いられています。背景はいずれもソフトウエア処理しています。

朝日鉱山は浅熱水性交代鉱床で金、銀、石膏、銅、鉛、亜鉛、硫化鉄を産出しました。1590年(天正18年)、蒲生氏郷の頃に金山として開発されたと言われ、1600年(慶長5年)、氏郷の子秀行の頃には会津三大金山(朝日鉱山、高玉鉱山、石ケ森鉱山)の一つと言われ戸数1,700を数え、一説には1610年(慶長15年)頃には総産金量280万両、1627年(寛永4年)頃には戸数数千戸、総産金量600万両に及んだともいわれますが、1672年(寛文12年)頃には衰退し休山状態になりました。
1932年(昭和7年)に雨屋石膏(株)が石膏を採掘、1935年(昭和10年)には金属鉱石(金・銀・銅)を採掘し、その後1939年(昭和14年)に石膏鉱床が発見され、1941年(昭和16年)~1943年(昭和18年)の3年間には石膏に付随し金鉱155トン(金品位20g/t)を産出しました。1957年(昭和32年)から本格的に石膏を採掘しましたが、1969年~1970年(昭和44年~45年)頃に操業が中止されました。

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