マツダファミリア800

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マツダの小型大衆車、ファミリアの初代モデルです。1964年式の2ドアセダンがモデルとなっています。

ファミリアはマツダ初の小型車として1963年10月に登場しましたが、市場調査の結果ライトバンの開発が優先された故まずライトバンからのデビューとなりました。翌1964年、乗用仕様となりワゴン、4ドアセダン、2ドアセダンが順次登場しています。エンジンは同社の軽乗用車キャロル用のエンジン排気量を拡大した水冷直4OHVを搭載し、最高出力42psを発生しました。(後に1000ccモデルも追加)個性的で美しいイタリアンデザインが特徴だった初代ファミリアは、商業的に成功を収めました。因みに、800cc車は前方のナンバープレートを上方にめくり上げるとバンパーにクランク棒を通す穴があり、これによりバッテリー上がり時にクランク棒による始動が出来たのも特徴です。

ミニカーでは製品化される事の少ない初代ファミリアですが、嘗てのアルファロメオにも通ずるイタリアンなスタイリングが大変魅力的です。個性的なフロントマスクもリアルに再現されています。明るく上品な空色のボディカラーも美しいスタイリングによく似合っています。

2023年現在ではOEM供給を受けるライトバンのみにその名を残すファミリアであり、個人的にはFF初代の3ドア1500XGのイメージが強いブランドでありますが、こうして見ると初代モデルこそもっと注目されても良いのではと思える魅力的な車種である様に感じられます。

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