- PUZZLART Museum
- 1F 組み合わせパズル 平面タイプ Put-together puzzle
- TULIP Puzzle
TULIP Puzzle
今更ながらですが,TULIP Puzzleを。
レーザーカット仕様になったことを機会に,手前味噌なことを話しておきます。
このパズルを考えたのは5年前,葉樹林がまだ京都嵐山にあった頃。
いろいろおもしろいパズルが作れないかと模索していました。
正方形や立方体を辺や面でつなげて出来る形,いわゆるポリオミノ,ポリキューブをアルファベットの文字に見立てて記号化するというのを活かし,それまでにPUZZLEという文字に見立てたポリキューブを立体に組む,収めるというPack The PUZZLEというパズルは発表していました。
それを平面の箱詰めでしゃれた物ができないかと考えて思いついたのがTULIPの文字。説明には,
ピースの形が T,U,L,I,P になっている。
この5ピースをTULIPの形の箱に収める。
もちろん隙間が空きますよ。まだ,すなおに収まります。
と書いてありますが,発想当初は,それまでもよくあったように正方形,長方形や円形など幾何的な形のケースに収めるつもりでした。事実,正方形にどれだけコンパクトに収まるかを何度も考えていました。
ところがある瞬間,何もそういう形でなくてTULIPの文字ならTULIPに収めればおもしろいかもと閃きました。
そして,何度かの試行錯誤の末,現在の形になりました。
それまでの幾何的な形のケースではなく,具象的なものになったことが斬新で楽しい物になったと自負しています。
しかし,未だに「こんな丸いところをどうやって埋めるんですか・・・」というような声は後を絶ちません。
パズルと言えばジグソーという感覚をお持ちの方には理解が及ばないものなのかもしれません。
もちろん空間は空くわけで,それがたった5ピースの箱詰めパズルの難易度をぐんとあげています。
と言っても,まだ人に優しいパズルです。もっともこれは葉樹林レベルのパズルで言えばの話かもしれませんね。
通りがかりで収めていかれる方は,まだまだ少ないです。
葉樹林のパズルの入門としては最適なものではないでしょうか。