ヴィクトリアンのジェットのペンダント

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イギリスのヴィクトリア期後半のモーニングジュエリー。もとはブローチだったのが、ペンダントヘッドに加工されている。

ヴィクトリア女王は長命だったため、ヴィクトリアンジュエリーは時期によって特徴がある。

夫アルバート公がなくなったとき、女王が喪に服して身につけていたことから、ジェットを使ったモーニングジュエリーが流行ることになった。

ジェットは黒炭の良質なものというか、植物の化石。軽くて柔らかく、加工しやすい。

良質な産地としてはウィットビー地方で「ウィットビージェット」として知られる。

しかし、19世紀末にウィットビーの鉱山は閉鎖され、ジェットの採掘は不可能に。近年、ウィットビー産とほぼ同質の良質なジェット原石が中国で発見されるまでの約100年間、ジェットは「幻の宝石」と言われていた。

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