白雲母
雲母の一種だが、銀光沢があり、キラキラして美しい。別名マスコバイト。
薄く剥げる構造で、横から見ると何層にもなっているのがわかる。
耐熱性のある絶縁材料として、真空管やアイロンの材料として使われたり、光沢を活かす顔料として使われたり。
日本でもたくさん産出していて珍しくないが、理科趣味的な蒐集物。
また、雲母といえば生物の授業において、胚の発生の実験で出てくる。分裂前の細胞に雲母片をさしこんで仕切りをつくると、正常に分裂するかというもの。
そのほか、国語の授業でとりあげられる宮沢賢治の『やまなし』。川の中できらめく金雲母が出てきた。
「たしかに、薄く剥がれるから仕切りに使えそう」「あんな感じでキラキラしてるのかな」とこの白雲母を思い浮かべながら授業中にイメージしていた。学習を身近にしてくれていた鉱物コレクションになる。
小学生のときから所持している、リアルタイムで理科少年なときに惹かれたもの。自分の好奇心の原点を呼び起こしてくれる。
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