Nゲージ KATO EH200 1号機

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【“災害の記憶の語り部”シリーズ第二弾】

[概要]
2011年3月11日に発生した『東日本大震災』。
特に被害の大きかった岩手・宮城・福島の3県では燃料が不足していた。
東北唯一の製油所であるENEOS仙台製油所も震災で被災し、高速道路や鉄道も各地で寸断。
このため、燃料を、そして“生命”をも繋ぐバトンは上越線を経由して日本海側へ迂回する鉄道ルートに託され、“被災地へ燃料を!”を合言葉に、鉄道での緊急燃料輸送が始まった。
盛岡行きと郡山行きの2種類の列車が仕立てられ、これらの列車の上越線を含む区間の牽引に使用されたのがこのEH200形電気機関車であり、同形式のトップナンバーである1号機(このページで紹介している車両)も緊急燃料輸送列車の牽引機に抜擢されている。
ちなみに、緊急燃料輸送列車の話では郡山行きの磐越西線を含む区間の牽引に使用されたDD51形ディーゼル機関車と、その一番列車が立ち往生した際に後押ししたDE10形ディーゼル機関車があまりにも有名だが、そちらは追々集めていきたいと思う。

[模型について]
ふと自転車を走らせて立ち寄ったホビーオフ。
そこに、パーツは全部揃っているものの箱がない状態で吊り下げられていたEH200。
その値段は5,500円と、明らかに普通に買うより安いため、値段に釣られてとりあえず買ってみたはいいのだが…
車体が一部色褪せ、各所に瞬間接着剤の跡が見られ、さらに集電板が一部緑青を吹いているなど明らかなジャンク品であったが、色褪せた部分を補修し、集電板の緑青を取り除き、瞬間接着剤もどうにかして取り払って蘇らせた。
また、補修ついでにライト基板を引き通し線付きのサードパーティ製品に交換、8軸すべてから集電できるようにし、カプラーもマルチナックルカプラーに交換し、密自連形及び自連形TNカプラー装備の車両とも、KATO純正のナックルカプラー装備の車両とも連結できるようになっている。

余談だが、緊急燃料輸送列車を完全再現するには緑色のタキ1000をあと14両調達する必要があるのだが、どうやって集めようかちょっと悩んでいたり。

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