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1/24タミヤ フォードシエラ・コスワースRS500 トランピオ・シェラ
2台のスカイラインR31に続くのはスカイラインR32登場までR31と死闘を繰り広げDiv-1戦国時代の主役となったフォード・シエラです。
タミヤ1/24ピューミニ・トランピオシエラですが、当時モノのモデラーズ製デカールを使って同じオブジェクトTからエントリーしていたトランピオシエラにしました。
タミヤの古いキットあるあるでデカールが変色等なくきれいに見えて水に浸けた瞬間に粉砕するというケース、非常に多いです。
あらかじめ不用部分で試して、割れそうな場合はマイクロスケールのリキッドフィルムを塗って使います。
このキットの場合は見た目からひび割れていてリキッドフィルムを使っても貼付後にひび割れが目立ってしまうことが予想されました。
たまたまヤフオクでモデラーズのデカールを入手できましたのでこっちを使うことにしました。
'87〜'88年のトランピオシエラはイギリスのアンディラウズチューンのクルマで右ハンドルですが、このデカールはエッゲンバーガーチューンの新車になった'89年仕様なので左ハンドルのピューミニトランピオシエラのキットをそのまま使ってもOKです。
古いデカールで乾燥が進み、浸水してもフィルムが台紙からなかなか離れてない、ということがあります。
このデカールも10分くらい浸けて端っこからじわじわフィルムを動かして台紙から剥がす手順が必要でした。
長時間浸水すると糊も流れて密着力も落ちます。
経験不足でそれに気づかなかったため1回目のクリアーを吹くと溶剤の揮発ガスがデカールと本体の間で発生して気泡となるブリスターが発生してしまいました。
気泡になった箇所を針で突いてガスを抜き、デカールフィッターを流し込んで馴染ませる という作業を全ての気泡部分に行ってタッチアップ、再度のクリアー、中研ぎでリカバリーしました。
デカールはブルーに塗装したボディにグリーンとホワイトのグラフィックをデカールで貼り付けるという設定ですがボディの角に面積の広いデカールを貼り付けるよりはマスキング、塗装のほうが精神衛生上好ましいと思いグラフィックは塗装で仕上げてロゴ類のみデカールを使いました。
この時代のタミヤのツーリングカーやラリーカーはロールケージの前半分が省略されているものがほとんどでありました。
このキットも例にもれず後半分だけのなんちゃってロールケージでしたのでフロントガラスから見えるAピラーに沿わせた部分を2㎜径のアルミ線で再現しておきました。
最近になって資料写真を入手してサイド部分や後半分ももっと複雑にパイプが組み合わされていることが判明しました。
近い将来レストアする際にちゃんと修正しようと思います。
このキット、デカール替え版のエッゲンバーガーシエラとともに現時点で世界唯一のGr.Aシェラの1/24キットです。
世界中のハコ好きが血眼になって探しまくっています。
私もこのクルマを含めて3台作り、未組立のピューミニとエッゲンバーガーを1台ずつ積んでおります。
次はしっかりリサーチしてちゃんとしたエッゲンバーガーチューンのシエラを作ります。