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- Ferarri F512 M (1994) Hot Wheels
Ferarri F512 M (1994) Hot Wheels
Ferarri F512 M (1994) Hot Wheels
かなり以前からこのモデルを見つけていたが、Eliteモデルがあればそちらが欲しいと思って購入していなかった。
結局、Eliteモデルはどこのサイトでも見つからず、これを購入した。たぶんレギュラーモデルしか販売されなかったのだろう。
当館はブラーゴのTestarossa(1984)”を収蔵しているが、そのモデルよりも仕上がりがいまひとつ。
特にエンジンの造形が致命的な貧弱さだ。
もう少し再現度の高いモデルが欲しいところだが、かなりのレア物なので満足している。
実車
ご存じ1984年発表の"Testarossa”の最終モデルである。"Testarossa”は1992年に"512TR”にモデルチェンジし、1994年に"F512 M”が最終モデルとして登場した。
エンジン出力が"Testarossa”が380〜390PS、"512TR”が428PSである。
フェラーリ5リットル12気筒・Modificata(改良型)の"F512M”は440ps/6,750rpmとなる。
もちろん最終型のなので、各部の軽量化や強化などが行われたが、最大の変化は見てのとおりの造形変化である。
リトラクタブルヘッドライトの廃止、これが最大の特徴だろう。これはアメリカの保安基準が変更され、常時点灯が義務付けされたことに伴う変化だ。
この変化は好き嫌いが分かれるところだが、空力特性上は向上しているので改良に繋がっている。
またテール部分は"Testarossa”と"348シリーズ"に採用されていた、黒いルーバー越しのテールレンズが廃止され、剥き出しの丸型テールレンズに変更された。黒いルーバー越しのテールレンズが不評だったとも聞くが、大変斬新で私はさすがピニンファリーナと思っていた。
フロントフードにはNACAダクトが左右に1カ所づつ追加され、空調の強化に使用された。
またホイールは、ピニンファリーナのMythos(ミトス・当館収蔵)のデザインによく似ている。
ところでこの"F512 M”、実車のオークションでもジリジリと値を上げている。
2025年1月25日に行われたRM Sotheby'sの"ARIZONA 2025"のオークションで、USD555.000(約8.600万円)で落札された。
https://rmsothebys.com/auctions/az25/lots/r0007-1995-ferrari-f512-m/
事前の落札予想金額が、USD425.000~450.000だったのでかなりの競り合いが行われたようだ。
古いオークション結果を見ると、2024年1月24日の"PARIS 2024”では€308.750(約4940万円)、2022年1月27日の”ARIZONA 2022"ではUSD527.500(約5775万円)で落札されている。
為替の変動を考慮に入れても、価格は上昇しているようだ。
"Testarossa”は7.177台、"512TR”は2.280台、"F512 M”は501台の生産であるので、"F512 M”の希少性は今後も高まっていくだろう。
