EACH TIME / 大瀧詠一

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「ロンバケ」とは似て非なる次作。
3年間で12作という多作を生む難を乗り越えた後に大瀧詠一を襲ったのは、「ロンバケ」という傑作を生んだが故に次はそれ以上を望む周囲からのプレッシャー。
次作となったこの「EACH TIME」は確かに自身初となるオリコン1位を獲得しますが、以後曲が書けなくなり活動を休止します。
休止した当初はまたすぐ新譜が聴けるだろうと思っていましたが、平成の時代となりシングルこそ発売されるもののアルバム発売の兆しはなく、長谷川和彦監督と同様に「新作は出ないかもしれない人」の中に大瀧詠一もリストアップされてしまいました。

盟友細野晴臣は様々なジャンルに挑戦し、傑作も駄作も顧みない活動を続けますが、こだわりが強く頑なな大瀧詠一は悲運にも本作が遺作となってしまいました。

そう考えると明るいこのアルバムを聴いても、最近は少し寂しさを感じてしまいます。

https://youtu.be/Ry7mZPGw8MA?si=1juUWUWsIAa0kwee

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